ホシザキが業務用冷蔵庫ラインナップを進化
ホシザキ株式会社は、業務用冷蔵庫に大きな変革をもたらす新たな製品群を発表しました。この企業は、国内向けの全ての業務用冷蔵庫や冷凍庫の自然冷媒化を年内に完了させるという目標を掲げ、364機種の新モデルを投入します。これらの製品は、地球温暖化の影響を少しでも軽減するために、代替フロンから環境に優しい自然冷媒への冷媒ガス転換を行います。
新しい業務用冷蔵庫ラインナップには、251機種のタテ型と113機種のテーブル型が含まれており、12月中旬から順次市場に出荷される予定です。ホシザキは全国15の販売会社を通じて、これらの製品を提供することを決定しています。
自然冷媒採用の意義
ホシザキの天然冷媒採用は、ただのトレンドに留まらず、環境問題に対する強い姿勢の表れです。冷媒には、自然界に存在する物質が使用されており、オゾン層破壊係数(ODP)がゼロで、地球温暖化係数(GWP)が非常に低いことから、製品のライフサイクルにおける温室効果ガスの排出量を大幅に削減することができます。この取り組みにより、製造者としての責任を果たしながら、環境保護にも貢献しています。
2009年から海外で自然冷媒を採用し、2022年には日本国内でも受注生産から量産モデルへとシフトしました。ホシザキは、国内市場において最も多様な業務用自然冷媒冷蔵庫のラインナップを誇ることとなり、ユーザーに幅広い選択肢を提供します。
デザインと機能性の向上
新しいモデルでは、デザインにも工夫が施され、より使いやすさが追求されています。例えば、ドアのハンドル部分は曲線から直線的な形状に変更され、開閉がスムーズになります。また、製品の稼働状況を示す液晶付き温度表示ラベル部分も、よりシャープなデザインにアップデートされました。こうした変更は、メーカーとしてのホシザキの信念である「優れた技術とサービス」に基づいています。
発売予定の主な製品ラインアップ
新しい製品ラインには、多様なサイズと形状のモデルがあります。タテ型の冷蔵庫では、高さ1910mmのものが多数揃い、それに対してテーブル型冷蔵庫は高さ800mmで提供されます。更に、価格面でもさまざまな選択肢があり、例えばタテ型冷蔵庫は137万2,000円から、テーブル型冷蔵庫は92万9,000円からの設定となっています。
環境保全への取り組み
ホシザキは、業界全体で進む自然冷媒の標準採用をリードし、製器の環境負荷低減に努めています。国際的な環境基準を満たすことで、持続可能で安全な製品を供給し続ける姿勢は、企業としての責任です。最近の取り組みにおいても、国際的な基準に従った冷媒の使用が求められており、ホシザキはその要請に応じた製品開発を進めています。
2024年には、これらの新しい業務用冷蔵庫化がさらに加速し、環境に優しい選択肢が成長することが期待されます。企業としてのビジョンが明確なホシザキは、今後もクリーンで持続可能な社会を目指し、その成果を着実に形にしていくことでしょう。