恵寿総合病院が受賞した第5回日本サービス大賞
社会医療法人財団董仙会が運営する恵寿総合病院が、このたび第5回日本サービス大賞において地方創生大臣賞を受賞しました。応募総数768件の中から選ばれたことにより、恵寿総合病院の地域医療に対する先進的な取り組みが高く評価されました。この受賞は、2024年1月1日に発生した能登半島地震においても、その医療機能を維持し続けた結果であり、特に「災害でも医療を止めない」とする姿勢が際立っています。
災害時の医療継続の重要性
2024年に発生した能登半島地震では、七尾市は震度6強という強い揺れに見舞われ、地域のインフラは甚大な被害を受けました。その中でも恵寿総合病院は、免震構造の建物と事故対応のための備えを活かし、全機能を維持しました。入院、外来、手術、分娩、透析など、すべての医療サービスを平常時と同様に継続しました。99日間の断水という厳しい状況の中で、この病院が地域の医療を守ることができた背景には、平時からの徹底した備えと職員の強い絆がありました。
受賞に至る評価のポイント
恵寿総合病院が評価されたポイントは、次の3点です。
1.
平時の備え:災害を想定した事業継続計画(BCM)を整備し、職員への教育も行っています。
2.
発災時のレジリエンス力:迅速な指揮系統の確立と情報の一元化を行い、医療を継続できる体制を構築しました。
3.
全国への展開期待:地域に根ざした医療モデルとしての実績が、他の医療機関への展開を期待されています。
特に注目されたのは、発災直後に職員全員が協力し、患者113名を安全に移動させた点と、平時からのオープンなコミュニケーションによる迅速な環境整備です。このような経験が、災害時にもスタッフが強いチームワークを発揮できた要因となっています。
地域医療の未来に向けて
恵寿総合病院の理事長である神野正博氏は、「万全の準備と職員のチーム力によって医療を止めることなく、地域と共に歩み続ける」という信念を持ち続けています。彼は今回の受賞を通じて、地域の安心と信頼を守る重要性を改めて認識し、今後も挑戦を続けることを表明しています。
この受賞は、恵寿総合病院が地域住民に向けて医療を提供し続ける姿勢の証であり、全国の医療機関にとっての一つの指針となることも期待されています。
おわりに
恵寿総合病院の取り組みや受賞の詳細については、公式ホームページでも紹介されています。この業績は、地域医療を支える一つのモデルとして、他の地域でも参考にされるべきであり、今後も注目が集まることでしょう。
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災害特設ページ
恵寿総合病院は、1934年に創立以来、地域の健康を守り続ける施設として信頼されています。未来に向けた医療のあり方を創り出すその姿勢を、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。