エンバリオ、K 2025での革新素材の発表
エンバリオ(Envalior)は、プラスチックやゴムの国際見本市「K 2025」に初めて出展します。このイベントは10月8日から15日までドイツで開催され、多くのグローバル企業が集まる場となります。特に注目すべきは、10月9日に実施されるオンラインバーチャルブースです。
これは、日本にいながらヨーロッパの最新技術やトレンドを体験できる貴重な機会です。エンバリオは、最新の持続可能性戦略「Envalior CARES」を通じて、環境への取り組みや新たな技術革新を紹介します。
ブースの内容
エンバリオのブース(ホール6、ブースB11)では、モビリティ、電子機器、消費財などの主要市場セグメントに応じた多様な高性能素材のポートフォリオが展示されます。これには、Akulon®、Durethan® PA6、Pocan® PBT、Stanyl® PA46などの製品が含まれ、新たな革新技術も発表される予定です。CEOのカラム・マクリーンは、開発プロセスを総合的にサポートしながら、製品化までの時間、運用リスク、コスト、CO₂排出を削減する最新技術を紹介することを楽しみにしていると述べています。
技術革新の数々
画期的なハロゲンフリー難燃性Pocan®PBTグレード
Pocan®PBTは、ポリアミド6やPA66と組み合わさった新しい素材で、特に800ボルトの超高速EV充電ステーションのコネクタやAIデータセンター向けのアプリケーションでの使用に適しています。この素材は、高い安定性や優れた電気絶縁特性を持ちながら、加水分解耐性やクリープ耐性にも優れています。
拡張されたPocan®Eポートフォリオ
高トラッキング耐性が求められる部品に対応するPocan®Eは、高電気的、機械的要求に適合した素材で、特にEVモビリティや工業用途に向けられています。600 CTI Aテストで最高のトラッキング耐性を実現しています。
Stanyl® PA46とArnitel® TPC製品群
Stanyl® PA46は、電動工具用の軽量化を図りながらも高性能な絶縁材料を提供します。また、Arnitel® TPCは靴のミッドソール向けに新しい熱可塑性コポリエステル発泡グレードを発表し、多様な発泡技術との互換性を強化しています。このような素材は運用の柔軟性を確保しつつ、炭素フットプリントを削減します。
持続可能性への取り組み
エンバリオは「Envalior CARES」持続可能性戦略を持っており、2030年までにすべての製品ポートフォリオの中でバイオ・リサイクル素材を活用することを目指しています。例えば、90%のISCC PLUS認証済みバイオベース素材や、使用済み食用油を原料とした製品の開発を進めています。これによって、環境への影響を最小限に抑えつつ、持続可能な製品を提供しています。
まとめ
エンバリオの参加により、「K 2025」は持続可能性と高パフォーマンスを兼ね備えた革新の場となることでしょう。エンバリオは、気軽に問い合わせできる体制を整えており、日本語での情報提供も行っているため、日本の企業や消費者もこのオポチュニティを活用しやすくなっています。これからの技術革新に期待が高まります。エンバリオのサステナビリティに関する詳細は、同社の公式サイトをご覧ください。