沖縄ウェルビーイング推進協議会が目指す未来
沖縄発の新たな動きが、地域の未来を描くきっかけとなっています。ウェルビーイングという概念を基に、沖縄ウェルビーイング推進協議会が発足したのです。これは、島民が抱く持続的な幸福感を広げ、企業の業績向上や、子どもたちの成長、また高齢者や障がい者が生きがいを持てる暮らしを実現することを目的としています。
ウェルビーイング(well-being)とは、心身ともに健康で充実した状態を意味します。この言葉はポジティブ心理学の中で生まれ、幸せな生活を求める人々のニーズが高まる中で注目されています。ハーバード大学やスタンフォード大学など、世界中の研究機関がその研究に取り組んでいます。ただの幸福感だけでなく、社会的な幸福も考慮に入れた広範な概念なのです。
沖縄の特徴とウェルビーイング
沖縄はその豊かな歴史や文化、深い人間関係を持ち、これらを活かしたウェルビーイングの社会モデルを構築できます。参加する企業や専門家が協力することで、企業の業績向上や地域活性化、個々人の幸せの推進を目指すのです。そこに、沖縄の独自の要素が加わることで、他地域にはないユニークな活動が生まれるのです。
協議会のスローガン『Well-being First』は、この取り組みの核心を表しています。沖縄の地域ニーズに応じた、生きがいを感じられる社会の実現を目指して、地域の関係者が一体となっているのです。
世界を目指す取り組み
ここでの活動は、単に地域に留まるものではありません。2018年に始まった「PERMA25JAPAN」という全国規模のムーブメントには、沖縄ウェルビーイング推進協議会も参加しています。この運動は、2025年までに日本全国で持続的幸福を実現することを目指します。沖縄から発信されるウェルビーイングのモデルは、全国の地域にも影響を与える可能性があります。
協議会のメンバーには、沖縄の経営者や地域の専門家が名を連ねており、それぞれが得意分野での知見を持ち寄っています。その中には、シンバホールディングスの安里社長や、ポジティブ心理学に深く関与する島田由香氏などがいます。
企業成長とウェルビーイング
最近の勉強会では、企業成長におけるウェルビーイングの重要性が議題に上がりました。参加者は、初めてウェルビーイングに触れる中で、その概念を経営にどのように実装するか学びました。 社会全体の幸福が企業の業績向上につながるという視点を共有することで、新しいビジネスモデルの創造も期待されます。
若者へのアプローチ
また、沖縄出身のアーティスト「OZworld」との対談では、ウェルビーイングの概念を若者向けに配信しました。彼の母親である那覇市議会議員もこの理念を推進しており、アートを通じて広がるウェルビーイングの考え方に触れられる機会を提供しています。これは、地域の文化と若者の感性を結び付けたいと考える取り組みの一環です。
今後の展望
協議会の今後の活動には、企業向けのセミナーや学生を対象としたビジネスコンテストが含まれています。
地域が一体となり、個々の幸せを重視した施策の実現に向けて進む沖縄ウェルビーイング推進協議会。そこから生まれる新たな取り組みが、地域に留まらず世界中に広がることを期待しています。あなたもこの動きに注目してみませんか?
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