JALとブリヂストン、大型機へタイヤ摩耗予測
2024-07-17 16:51:44

JALとブリヂストン、航空機タイヤ摩耗予測技術を大型機へ拡大 - 計画的な交換で安全と効率性向上

JALとブリヂストン、航空機タイヤ摩耗予測技術を大型機へ拡大 - 計画的な交換で安全と効率性向上



日本航空(JAL)とブリヂストンは、航空機タイヤの摩耗予測技術を活用した計画的なタイヤ交換オペレーションを、2024年5月からJALが運航するエアバスA350-900型機をはじめとする大型機へ対象を拡大しました。

航空機用タイヤは、離着陸時における過酷な状況下で使用されるため、高度な耐久性が求められます。しかし、数百回の離着陸を経ると摩耗が進み、交換が必要となります。従来は、航空機や空港などの使用環境によって摩耗速度が異なるため、計画的な交換時期を予測することが難しく、突発的な交換や交換時期の集中などが課題となっていました。

そこで、2020年5月よりJALグループのジェイエアが運航するリージョナル機を対象に、JALの航空機に関するフライトデータとブリヂストンのタイヤ摩耗予測技術を組み合わせた計画的な交換オペレーションが開始されました。この取り組みは約4年間にわたり実施され、タイヤ交換業務の効率化、在庫の平準化・削減、CO2排出量の削減などに貢献してきました。さらに、計画的な交換により整備士の残業削減や整備品質の向上にもつながっています。

今回の大型機への対象拡大は、両社の知見と技術をさらに進化させた結果によるものです。JALとブリヂストンは、今後も協働で航空産業の発展に貢献していくとしています。

JAL 常務執行役員 整備本部長 田村 亮氏は、「一見簡単そうに思えて、実はとても難しいチャレンジであるこの取り組みは、当社におけるDX事例の最たるものです。ブリヂストン様の知見やデジタル技術の活用により職場環境の改善・効率化と安全・安心の作り込みに大きく貢献いただいていることに感謝を申し上げます。今後も両社の協業をさらに発展させ、新たな価値を創造することで航空技術の発展と社会への貢献を果たしてまいります。」と述べています。

ブリヂストン 常務役員 G-MICA管掌 田村 亘之氏は、「JAL様との協業を通じて得られた現場で働く皆さまからの学びや気づきといったリアルとデジタル技術を組み合わせることで、タイヤ交換オペレーションの生産性・経済価値の最大化やサステナビリティへ貢献できることを大変喜ばしく思います。引き続き、両社での共創をベースに社会価値・顧客価値を増幅し、当社の企業コミットメントである『Bridgestone E8 Commitment』※1で掲げる、『Efficiency』、『Ecology』、『Empowerment』にコミットしていきます。」とコメントしています。

※1「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストンイーエイトコミットメント)」は、ブリヂストンが掲げる企業コミットメントです。2050年までにサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供することを目指しています。

今回の取り組みは、航空業界におけるDX化の進展と、安全性・効率性・サステナビリティへの意識の高まりを示すものと言えるでしょう。今後、航空機用タイヤの摩耗予測技術はさらに進化し、より安全で効率的な航空運航に貢献していくことが期待されます。


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会社情報

会社名
日本航空株式会社
住所
東京都品川区東品川2-4-11野村不動産天王洲ビル
電話番号
03-5460-3121

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