CADネットワークサービスとリンクアカデミーが協力。
国内のBIM(Building Information Modeling)人材不足を解消するため、株式会社CADネットワークサービスと株式会社リンクアカデミーが新たな取り組みを始めました。それは「BIMNET eラーニング」として展開され、全国の建設業界における人材育成を支援するものです。両社は東京を拠点にしており、国土交通省も推進するBIMの標準化に沿った教育コンテンツを提供していきます。
整備されるBIM教育のインフラ
建設業界では、労働人口の減少や高齢化に伴って人材の確保が急務となっています。また、働き方改革に伴う残業規制が導入されたことから、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進やIT活用が強く求められています。こうした現状の中、BIM技術を導入する企業が増えているものの、それを実践できる人材が不足しています。この状況を受けて、CADネットワークサービスとリンクアカデミーは手を組み、専門的なスキルを持つ人材の育成に注力することを決定しました。
「BIMNET eラーニング」の特徴
「BIMNET eラーニング」では、Revitを効果的に学ぶことができるカリキュラムが整備されています。特に初学者向けの「BIM Revit基礎編」は、使いやすさに配慮されており、学習者がスムーズにスキルを習得できるよう設計されています。また、研修の一環として専門講師からの1on1フィードバックも提供され、習得した知識を実践に繋げる支援が行われます。これは、建設業界の新入社員や、スキルアップを目指す既存社員にとって大変有益なプログラムです。
アビバ(AVIVA)の役割
「アビバ(AVIVA)」は、全国各地に50以上の拠点を持ち、年間15,000人以上の受講者に対応する大手PC・ITスクールです。多様な内容のリスキリング教育を展開しており、個々の学習ニーズに応じたサポート体制が整っています。CADやITスキルに限らず、生成AIや報告書作成など、幅広いジャンルの教育コンテンツが用意され、多くの企業と連携しています。これにより、受講生は安心して新たなスキルを身に付けることができる環境が整っています。
教育業界と建設業界の融合
今回の協業は、教育業界と建設業界がタッグを組むことで、双方のニーズに応え、効果的な人材育成を実現する試みです。CADネットワークサービスは、その豊富な経験を活かして、受講者のスキル向上を図る教育プログラムを提供し、リンクアカデミーはその受講機会を広げる役割を果たします。これからの建設業界は、DXやBIMを駆使した効率的な業務運営が求められており、この教育プログラムはその基盤作りに寄与するものとなるでしょう。
まとめ
この新しい取り組みにより、全国の建設業界におけるBIM技術を持つ人材が育成され、業界全体の活性化が期待されます。CADネットワークサービスとリンクアカデミーの協業は、デジタル時代における建設業界の未来を切り開く重要なステップとなります。これからもこの動向に注目し、業界全体の進化を見守りたいと思います。