日詰平井邸が復活
2023-03-16 11:41:17

日詰平井邸が100年の時を超えてクラフトサケ醸造所として復活!

日詰平井邸がクラフトサケ醸造所に生まれ変わる



岩手県紫波市に位置する国指定重要文化財「日詰平井邸」が、歴史ある酒造業の伝統を引き継ぎつつ、現代のクラフトサケ醸造所としての復活を果たします。このプロジェクトは、地域の人々と共に新たな酒造りを行うことにより、酒と文化を結びつける重要な取り組みです。

平井邸の歴史と魅力



日詰平井邸は1921年に完成し、平民宰相として知られる原敬首相が訪れたことで有名な近代和風建築です。その独特のデザインは、西洋の建築技術と日本の伝統美が見事に融合したもので、穏やかな空間として地域のシンボルとなっています。2016年には国指定の重要文化財に指定され、長い年月と共に地域の歴史を見守ってきました。

地域の活性化を目指して



2022年から、日詰平井邸は地域イベントへの協賛やフォトウェディング、コンサートなどの催しを通じて、地域の人々に開放されました。しかし、100年以上の歳月を経た建物は老朽化が進み、このままでは地域資源が失われかねないという危険が迫っています。そのため、平井邸の魅力を活かしつつ、新たな価値を加えるプロジェクトが立ち上がりました。

酒造りの再来



日詰平井邸は平井家が173年にわたり、酒造業を営んできた場所でもあります。この歴史を踏まえ、今回のプロジェクトでは古くからの造り蔵を利用して、クラフトサケの製造を開始します。これにより、私たちの先祖が培った酒造りの技術と歴史を、よりわかりやすく表現する取り組みが進められています。

紫波の魅力を反映したお酒



紫波の豊かな自然や風土を背景にした新しいお酒、クラフトサケは日本酒製法を基にしつつも、自由な発想で副原料を取り入れる新しいジャンルです。特に、紫波特産のもち米の発芽玄米麹を用いた「Re:vive」と、果物やスパイスを取り入れた「layer」の2つのラインナップを考えています。

Re:vive


このお酒は一般的に使用されない珍しいもち米を使用し、発芽させることで甘みと香りを引き出します。特有の豊かな香味を持ち、日本酒に近い風味を楽しむことができます。

layer


こちらは紫波特産のぶどうをもろみに加えることで、層状の深い味わいを実現します。これにより日本酒の制約を超えた新たな味わいを体験することができるでしょう。

地域文化の更新



日詰平井邸醸造所が発信する新しいクラフトサケは、地域の農業や文化と連携しながら、さらなる交流を促す役割を果たします。プロジェクトに応援してくださる皆様からの支援を基に、ビジョンを実現し、岩手に新たな酒造りの風を吹き込むことを目指しています。

終わりに



「日詰平井邸」を通じて、私たちの祖先が繋いできた紫波の歴史を、次の世代に伝えていくという大きな夢を抱いています。この取り組みが地域の活性化と共に、酒造文化の新たな形成につながれば、私たちの挑戦は成功するでしょう。地域の皆様と共に歩み続けるこのプロジェクトに、ぜひご支援をお願いいたします。

会社情報

会社名
株式会社平六醸造
住所
岩手県紫波郡紫波町日詰字郡山駅246番地
電話番号

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