投資とSDGsの関係
2021-08-05 11:00:09

投資家の82.9%が「SDGs」を重要視、マイクロファイナンスへの関心が高まる

最近、投資家の間で「SDGs(持続可能な開発目標)」の重要性が高まっていることが明らかになりました。2021年7月に実施された調査では、株式投資家の約82.9%が投資において「SDGsは重要」と答え、約6割が「SDGsの観点で投資をしたことがある」と回答しています。

この調査は、マイクロファイナンスの理解を持つ自営業者や経営者を対象に行われ、その期間は7月21日の1日だけという短いものでした。それでも、インターネットを活用することで、111の有効回答を得ることができました。特に注目すべきは、77.5%の投資家が「投資を行う上でSDGsの観点が重要」と感じている点です。

SDGsを重視する投資意識



回答の内訳を見てみると、「かなりそう思う」と「ややそう思う」を合わせると82.9%に達します。一方で「全くそう思わない」としたのはわずか2.7%にとどまり、SDGsが多くの投資家にとって重要な指標となっていることがわかります。

さらに、6割以上の投資家がマイクロファイナンス事業に対して興味を持っていることも示されています。マイクロファイナンスは、資金を必要とする低所得層を対象に融資を行うビジネスモデルです。調査でも、マイクロファイナンス事業への関心が高まっており、「成長性の見込み」や「社会貢献」の理由が多く挙げられました。

投資家の興味と期待



特に「成長性の見込みのある事業だから」という理由には66.7%が賛同し、49.4%は「社会貢献がしたいから」と回答しています。したがって、マイクロファイナンス投資は単なるビジネスではなく、社会に対する責任感や支援の意識が強いことを示しています。

また、自由回答では「途上国に知り合いが多い」「女性の自立支援の側面に寄与したい」などの意見も多く寄せられました。これらの回答からは、単なる収益追求だけでなく、より大きな社会的使命を持つ投資家の姿が浮かび上がります。

コロナ禍による影響



コロナウイルスの影響で、経済的に困難な状況にある国々への支援の必要性が高まり、それに対する投資家の関心も強まっています。調査結果によると、39.6%の投資家がコロナ禍でマイクロファイナンスを通じて経済支援をしたいという思いが強まったと回答しています。「かなり強くなっている」17.1%、「やや強くなった」22.5%も含め、全体の半数以上がそのように感じています。

まとめ



今回の調査結果からは、投資家が「SDGs」に対する高い意識を持ち、特にマイクロファイナンスに興味を示していることがわかりました。これらのデータは、投資を通じて社会に貢献したいと考える投資家の姿勢を浮き彫りにしています。コロナ禍での困難な状況においても、彼らの支援を希望する気持ちが強くなっていることが伺える結果となりました。

最後に、社会貢献型インベストメントの一環として提唱されている「PSF+」が、マイクロファイナンスを通じてSDGsの目標をサポートしている点にも触れておきます。このような取り組みが広がることで、持続可能な未来に向けた投資の重要性はますます高まっていくことでしょう。

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