板金加工に真鍮(シム用)を追加した「meviy」
株式会社ミスミグループ本社が提供する機械部品調達AIプラットフォーム「meviy」は、2025年9月8日より新たに板金加工サービスで真鍮(シム用)を追加することを発表しました。この取り組みは、板金部品において初めての銅材質導入となり、導電性や非磁性が求められるシムプレートやスペーサー、電子機器に最適です。
背景とニーズの変化
meviyは、顧客の声を反映し、多様なニーズに応えるため、材質や表面処理の選択肢を拡充してきました。特に自動車業界、電気・電子業界、さらには教育分野に至るまで幅広い業種で利用されています。
真鍮は、鉄やステンレス鋼に比べて導電性に優れ、非磁性の特性を持つため、磁場の影響を避けたい部品に最適です。また、熱伝導性が高いことから、バッフル板のような用途にも適用可能です。これまで、銅材質の加工は難易度が高く、meviyでは十分に対応できていませんでしたが、今回の生産体制の強化によって安定的な供給が実現しました。
この新しい材質の導入により、meviyを利用することで、設計や調達業務の利便性が高まり、生産性向上にも寄与することが期待されます。
サービスの詳細
- - リリース日: 2025年9月8日
- - 対象サービス: 板金加工
- - 追加される材質: 真鍮・黄銅 C2680P/C2801P(シム用)
- - 板厚の選択肢: 0.05, 0.1, 0.2, 0.3, 0.5, 1.0 mm
- - 納期: 最短1日目出荷
詳しいサービスについては、
meviyサービスサイトをご覧ください。
meviyとその技術
meviyの魅力は、機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIが迅速に見積もりを提供することにあります。この独自のデジタル製造システムによって、最短1日で部品を出荷することが可能です。これまで長い時間を要していた部品調達にかかる作業を大幅に削減し、顧客の非効率を改善します。
また、meviyは4年連続で国内シェアNo.1を獲得し、第9回ものづくり日本大賞で「内閣総理大臣賞」も受賞しました。これにより製造業界における生産性向上に対する高い評価を得ています。さらに、海外展開も進め、部品調達のデジタルトランスフォーメーションを通じて魅力的な時間価値を提供しています。
ミスミのデジタルモデルシフト
ミスミグループは、ものづくりにおいてデジタル技術の力を活用して、産業の変革を目指しています。2000年に業界に先駆けてインターネット注文サービスを始め、部品選定から発注までをオンラインで完結できる仕組みを整えました。また、AIによる瞬時の見積もりを可能にしたmeviyの開発もその一環です。これにより、業界全体の生産性向上を実現し、顧客に貴重な「時」を提供してきました。
デジタルモデルシフトを成長戦略の中心に据え、設計・調達プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進していくことで、現場の生産性を飛躍的に向上させ、同時にコスト削減も実現します。一人ひとりの「時」を大切にし、持続的な成長を共に創造することを目指して、ミスミは引き続き革新に取り組んでいきます。
まとめ
今回の真鍮材質の追加により、meviyはさらなる進化を遂げ、より多くのニーズに応えることが可能となります。これにより、広範な業界での利用が期待されており、今後の成長が楽しみです。