コロナ禍で変わる愛知県の持ち家意識と戸建て志向の高まり

コロナ禍で変わる愛知県の持ち家意識

愛知県に住む人々の持ち家に対する意識が、コロナ禍を経て大きく変わってきました。特に自宅で過ごす時間が増えたことで、さまざまな要望やニーズが浮き彫りになっています。今回はこの変化を探り、愛知県における持ち家の検討状況に迫ります。

持ち家志向の高まり

中京テレビハウジングが行った調査によると、賃貸住宅に住む25～39歳の既婚者の中で、持ち家を具体的に検討している層の55.0％がコロナ禍をきっかけに「持ち家を購入したい」という意識を持つようになったと回答しています。特に若年層であるほどこの傾向が顕著です。コロナの影響で在宅で過ごす時間が増え、生活スペースや環境を見直す機会が増えた結果だと考えられます。

逆に、持ち家への興味はあるもののまだ具体的な検討を始めていない「興味層」の人々は、コロナ後に少し慎重な姿勢を強めています。この層の「将来的に持ち家を持ちたい」という意識は55％にとどまり、「どちらともいえない」という回答が約36％を占めたことからも、経済的な不安が影響していることがうかがえます。

戸建て志向の高まり

愛知県は元々戸建て志向が強い地域とされますが、コロナ禍以降「郊外でも家が広い方が良い」という意識が高まっており、戸建て住宅への需要がさらに高まっている様子が見受けられます。具体的には、持ち家の検討層の回答では「一戸建て住宅」を希望する割合が75％を超えています。これは多くの人が、仕事や子育てに適した広いスペースを求めているからでしょう。

自宅でのニーズの変化

コロナ禍中に、特に男性と女性で求められているスペースの種類がはっきりと分かれています。調査では、男性が「仕事をする部屋やスペース」を重視している一方で、女性は「子供が遊べる教室」、「備蓄スペース」や「収納スペース」を重視していることがわかりました。
さらに、家の中で充実させたいと思う場所にも違いが現れ、男性は主に仕事用のスペースを充実させたいと考えていますが、女性は家庭の必需品や収納を重視する傾向が強いことも明らかになっています。

経済的背景と今後の展望

持ち家の使用意向をもつ層については、コロナ禍の影響で生活のクオリティを高めたいとの欲求が強まっています。この流れの中で、愛知県民は資産としての家に対する期待感が高まりつつも、経済的不透明感から慎重さを失わないようにしているのが現実です。

今後も、中京テレビハウジングでは愛知県の人々のマイホーム選びに役立つ情報を提供していくことで、持ち家への関心をさらに高めていきたいと考えています。