Abrax Japanと九州大
2023-12-11 15:31:37
次世代医薬品開発に向けたAbrax Japanと九州大学の共同研究契約
Abrax Japanと九州大学の共同研究契約
株式会社Abrax Japanは、国立大学法人九州大学の大学院農学研究院との間で新たな共同研究契約を結びました。この提携により、次世代を見据えた新規化合物の開発が進められることになります。
Abrax Japanは、東京を拠点に皮膚疾患や肥満症の治療薬開発に取り組んでいる企業です。今回の共同研究の中心となるのは、九州大学の有澤美枝子教授の持つ有機合成技術です。この技術を活用することで、次世代医薬品の候補となる新規化合物の創出を目指しています。
特に、Abrax Japanが今開発に力を入れているのは、湿疹や脂質代謝障害、肥満に対応する外用薬です。その中でも、既存の乾癬治療薬であるカルシポトリエンの再製剤化を行い、新たな適応症へと広げる試みも進めています。これにより、既知の物性を利用し、臨床試験に向けた概念実証が進められる予定です。
有澤教授は、その研究において斬新な有機化学反応と合成方法論を用いて、化学と生物学の融合を図っています。教授のアプローチにより、基本的な研究と実用化に向けた応用研究が進行中です。
本共同研究では、分子設計方法論を駆使して生体親和性の高い低分子化合物を開発する予定です。この新規化合物は、化学合成によって医薬品候補に進化することを目指しています。将来的には、カルシポトリエンに類似しつつ安全性と有効性を最適化した新たな薬剤候補の開発が期待されています。
Abrax JapanのCEOである成田譲氏は、「九州大学との共同研究が始まることを非常に嬉しく思っています。この提携は、肥満やそれに伴う疾患に対して新しい治療薬を開発するための重要なステップです。また、2024年に予定されているファースト・イン・ヒューマン臨床試験の成功に向けて大いに進展が見込まれています」と語っています。
Abrax Japanと九州大学について
株式会社Abrax Japan
2020年に設立されたAbrax Japanは、ペンシルバニア大学の上林拓博士の研究成果をもとにし、治療薬の開発と商業化を目指しています。これまでに370万米ドルの資金を調達し、皮膚疾患に関連する新薬の開発を進めています。2024年の臨床試験に向けて、積極的な取り組みが続いています。
九州大学
九州大学は、2030年に向けて「総合知で社会変革を牽引する大学」を目指し、多様な研究活動を行っています。脱炭素や医療、環境などの最前線で、地域社会と連携しながら、研究成果の社会実装を推進しています。
本共同研究は、医薬品開発における新たな可能性を拓くものであり、多くの患者にとって有益な進展となることが期待されています。
会社情報
- 会社名
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株式会社 Abrax Japan
- 住所
- 東京都港区南青山2-2-15WinAoyamaビル UCF635
- 電話番号
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090-7175-7630