糖尿病患者の防災対策
2024-03-11 11:00:02
糖尿病患者と家族の防災対策、本当に大丈夫?半数以上が対策不足と感じる現状とは
糖尿病患者と家族の防災対策:現状と課題
近年、日本各地で自然災害の発生頻度が増加しており、災害への備えがますます重要になっています。特に、糖尿病患者は、災害時に血糖コントロールが困難になるリスクが高いため、適切な防災対策が不可欠です。株式会社Dear Meが行った調査によると、糖尿病患者やその家族の半数以上が、現在の防災対策に不安を感じていることが明らかになりました。
調査結果:対策不足の実態
株式会社Dear Meが実施したアンケート調査(有効回答数41名)では、回答者の約40%が防災対策を十分に行っていると回答した一方、約60%が対策が不十分だと感じていると回答しました。
対策が十分だと回答した人は、防災用インスリン製剤や血糖測定器などの備蓄、病院への連絡先などの情報管理を徹底していました。一方、対策が不十分だと回答した人の中にも、最低限の備蓄や連絡先をメモするなどの対策は行っているものの、より具体的な対策が不足していることが示唆されました。
災害時特有の不安:薬剤の不足と栄養バランス
調査では、ほぼ100%の回答者が「薬やインスリンが足りなくなること」への不安を訴えていました。特に1型糖尿病患者にとって、インスリンの確保は生命に関わる問題です。また、実際に災害を経験した人からは、「生野菜などの入手困難により、栄養バランスの取れた食事ができなかった」という声が上がりました。これは、血糖コントロールの悪化につながる大きな課題です。
被災経験者の声:血糖コントロールの乱れと栄養不足
被災経験者からは、災害時における血糖コントロールの乱れや栄養バランスの悪化が大きな問題として挙げられました。避難生活では、普段通りの食事や医療を受けることが困難になるため、日頃から備蓄や情報収集を行うことが重要です。
具体的な対策例:備蓄と情報収集
調査では、低血糖対策用のブドウ糖などの備蓄を準備している人が約70%いました。しかし、これ以外にも、長期保存可能な栄養バランスのとれた食品の備蓄、避難場所の確保、緊急連絡先リストの作成などが重要です。
回答者から挙げられた長期保存可能な食品の例としては、乾物、おからパン缶、低GI食品、魚肉ソーセージ、アクエリアスの糖質ゼロ、ウイダーinブドウ糖、カップヌードルPRO、低糖質パンなどが挙げられました。これらは、災害時の栄養補給に役立ちます。
糖尿病患者向け情報サイト「ドコカボ」
株式会社Dear Meは、糖尿病患者とその家族の課題解決に向けて、糖質量を基準に食品検索できるグルメサイト「ドコカボ」を運営しています。このサイトでは、店頭や外食で販売されている商品の糖質量が掲載されており、糖尿病患者にとって重要な情報を提供しています。
まとめ:災害への備えは万全に
今回の調査結果から、糖尿病患者とその家族にとって、災害への備えがいかに重要であるかが改めて浮き彫りになりました。日頃から適切な防災対策を行い、災害時に備えることが、健康と安全を守る上で不可欠です。
株式会社Dear Meについて
株式会社Dear Meは、糖尿病患者とその家族の課題解決に特化した企業です。共同代表の赤坂むつき氏は、1型糖尿病を患っている経験から、糖尿病患者がより良い生活を送れるよう支援しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Dear Me
- 住所
- 愛知県名古屋市西区那古野2丁目14-1なごのキャンパス
- 電話番号
-