AIが拓く新しい雇用のかたち「Poteer」
障害がある方々が、自身の日常行動を通じてデザイナーとして社会に貢献できるプラットフォーム「Poteer(ポティア)」が新たな機能を追加しました。運営する株式会社bajjiは、AI技術を駆使して、障害者を収益を生み出すデザイナーとして雇用するという新たな雇用モデルを構築しています。今回はこの革新的な取り組みと、その背景にある意義について詳しく解説します。
Poteerの新機能とその目的
Poteerは、日常の行動をデジタルクリエイティブに変換するAIクリエイティブプラットフォームです。最近、新しくリリースされたストア機能により障害者のデザイナーが制作したクリエイティブをデジタル商品やグッズプロダクトとして直接販売できるようになりました。これにより、障害を持つ方々が創作活動を通じて、継続的な収益を得られるパターンが生まれます。企業にとっても、障害者雇用が単なる社会的責任ではなく、事業成果を生み出す価値に転換されるのです。
障害者の雇用における現状と課題
日本では、障害者の法定雇用率は2.5%に設定されていますが、実際の雇用状況は厳しいものです。特に重度の障害を持つ方々は社会参加の機会が限られており、職業として評価される場面が少ないのが現状です。これにより、多くの障害者が能力を発揮する機会を逃しています。Poteerはこの問題をAIの力を借りて解決しようとしているのです。
AIを活用した新しい雇用モデル
Poteerでは、視線や歩行、声のリズムといった行動データを解析します。この解析に基づいて、企業で実際に用いられるデザインを生成することが可能になります。AIによって、これまでNova(障害者の方々が「働けなかった」状況)が、「デザイナーとして働く」ことへと変わるのです。
日常の行動を仕事に
このように、Poteerは日常の行動をデザインワークへと変換します。例えば、散歩を通じて得られたデータを基に、オリジナルのアートワークを創造することができます。障害を持つ方々が、自分自身の創造性を生かして仕事に参加できることは、彼らの自立や社会参加を実現する上で非常に重要な側面となるでしょう。
ストア機能の詳細と影響
新たに導入されたストア機能では、障害のあるデザイナーが制作したクリエイティブを販売できるようになっています。この機能は、創作活動が収益に直結する仕組みを提供し、企業にはユニークなクリエイティブ資源を提供します。これにより、企業は製品やサービスの価値を高めることが期待出来ます。
代表者の思い
代表の小林氏は、重度の知的障害を持つ息子を育てる中で、障害者が抱える雇用の課題に直面しました。この経験から、障害者が社会で活躍できるためのプラットフォームが必要だと考え、Poteerを立ち上げました。AIの力を借りて、障害がある方々が新たな可能性を切り開く手助けをしたいと強く願っています。
企業向けのサービス展開
Poteerは企業にも明確な利益をもたらします。企業は、障害を持つデザイナーが手がけたクリエイティブを自社の様々な業務に応用することができるのです。ESGの観点からも、企業の社会的責任を果たす一助となります。たとえば、オンラインミーティングの背景やプレゼンテーション資料など、多岐にわたる用途があります。
まとめ
「Poteer」は、障害者雇用の新しいスタイルを提案するプロジェクトです。今後、このプラットフォームが社会に与える影響に注目が集まっています。AI技術を活用した新たな雇用モデルは、障害者自身が社会とつながり、自己実現を図る手助けとなることでしょう。