OpenText、AI時代の事業戦略説明会を開催:情報の再構築で企業変革を推進
2024年11月11日、オープンテキスト株式会社は、AI時代における企業イノベーション推進に向けた事業戦略説明会を開催しました。説明会では、代表取締役社長の三浦デニース氏が、AI時代の情報活用における課題と、同社の戦略、そして具体的なユースケースについて詳細に説明しました。
AI時代における情報活用の課題
AIの活用が進む現代において、企業はデータの品質、セキュリティ、ガバナンスといった様々な課題に直面しています。人手不足も深刻化する中、AIによる業務の再定義と、クラウドを活用したAI導入の必要性が高まっています。しかし、同時に信頼できる情報の活用、データのプライバシー保護といった点も、AI導入において非常に重要です。
OpenTextのビジョン:すべてのものが自律的に動く未来
OpenTextは、情報管理のグローバルリーダーとして、情報を強化・保護し、企業に情報の優位性をもたらすことを目指しています。クラウド、セキュリティ、AIの融合によって実現する「すべてのものが自律的に動く未来」を展望し、その中心的な役割を担うことを目指しています。
OpenTextの戦略:「情報の再構築」
OpenTextは、「Information Reimagined(情報の再構築)」というキーワードを掲げ、AI時代の情報活用のあり方を再定義しようとしています。OpenText Cloudを中心とした製品ポートフォリオを通じて、以下の6つの領域で企業を支援します。
1. スマートなモダンワークの推進
2. シームレスなビジネスファブリックの実現
3. 優れたデジタルエクスペリエンスの提供
4. 先進的な自動化による開発者の支援
5. セキュリティの組み込み
6. インフラとアプリケーションの自動化
これらのポートフォリオは、大規模なデータセットの管理・保護、分析、そしてAIによる価値創出を支援します。すべてのソリューションにAI、セキュリティ、ガバナンスが組み込まれ、以下の3つの価値を提供します。
1. 大規模データセットに対するガバナンスの実現と信頼できる情報の提供
2. 人的エラーを最小限に抑える自律型クラウドの実現
3. AIとセキュリティの組み込みによる企業優位性の拡大
AI(OpenText Aviator)との統合とユースケース
20年以上にわたるAI開発の経験を持つOpenTextは、信頼できるデータに基づいた対話型AIの活用を実現しています。OpenTextが目指すAIは、手動のビジネスプロセスを自動化するものです。具体的なユースケースとして、以下の3つの例が挙げられています。
1.
コンテンツソリューション領域: 社内業務アプリケーションから収集された膨大なコンテンツデータをAIを活用した対話型検索で活用し、知見の獲得を支援します。
2.
IT運用領域: 蓄積されたIT資産情報、マニュアル、過去の対応履歴などを活用し、対話型で問題解決を支援するセルフサービス型のITサポートを実現します。
3.
ビジネスネットワーク領域: 自然災害や地政学的リスクによるサプライチェーンへの影響を検知・予測し、リスク削減と自動化を実現します。
OpenTextについて
OpenTextは、「The Information Company™」をブランドスローガンに掲げ、情報管理のリーダーとして、コンテンツ、ビジネスネットワーク、デジタルエクスペリエンス、セキュリティなど、包括的なポートフォリオを提供しています。
まとめ
OpenTextは、「情報の再構築」という戦略の下、AI時代における企業の変革を支援しています。データガバナンス、セキュリティを重視しながら、AIを活用した効率化・最適化を推進することで、企業の競争力強化に貢献していく姿勢が示されました。