生命保険業界のブランドロイヤルティ分析:東京海上日動あんしん生命がトップに!
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が発表した「ブランドロイヤルティ分析レポート【ブランドレゾナンスピラミッド分析編】」では、生命保険業界13社のブランド価値を、ケラーの提唱する「ブランドレゾナンスピラミッド」に基づいて分析しています。
この分析は、ブランド価値を高めるためのプロセスをピラミッド型に示しており、ロイヤルティの高い状態である最上位の「レゾナンス」に至るには、理性的なルートと感情的なルートが存在することを明らかにしています。
東京海上日動あんしん生命の強み:品質と信頼性
調査の結果、ブランドレゾナンスピラミッドの頂点にあたる「レゾナンス評価」が最も高かったのは東京海上日動あんしん生命でした。
東京海上日動あんしん生命は、商品やサービスの品質・信頼性を表す「ジャッジメント評価」が非常に高く、業界平均を大きく上回っていました。これは、同社が長年培ってきた信頼性と顧客満足度の高さによるものと考えられます。
一方で、ブランドの認知やブランドに対する認識の強さを表す「セイリエンス評価」は業界平均を下回っていました。このことから、東京海上日動あんしん生命は商品やサービスの品質と信頼感に支えられ、強いブランド力を発揮している一方で、さらなるブランド認知度向上に向けた取り組みが必要であることがわかります。
レゾナンス評価中位企業と下位企業:ブランド価値向上への課題
レゾナンス評価中位企業A社は、商品やサービスの機能や性能に関する評価である「パフォーマンス評価」は高いものの、全体的に業界平均と同程度でした。また、ブランド認知度を示す「セイリエンス評価」は業界平均を下回っており、認知度向上に加え、理性的なルートと感情的なルートの両面からブランド価値向上を図る必要があることが示唆されています。
一方、レゾナンス評価下位企業B社は、高い認知度を獲得できているものの、「パフォーマンス評価」や「イメージ評価」が低い結果となりました。B社は、契約者における評価を向上させることで、ブランド価値を高める取り組みを進める必要性があります。
ブランドレゾナンスピラミッド分析:ブランド価値向上のための羅針盤
ブランドレゾナンスピラミッド分析は、自社の強みと弱みを明確化し、ブランド価値向上に向けた戦略策定を支援するツールです。各企業は、この分析結果を参考に、自社のブランド価値向上に向けた取り組みを進めることが重要になります。
調査概要
調査対象者: 国内在住の18~74歳
調査方法: NTTコム リサーチによる非公開型インターネットアンケート
調査期間: 2023年5月26日(金)~2023年5月30日(火)
有効回答者数: 1,333名
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分析対象企業: SOMPOひまわり生命、アクサ生命、アフラック、オリックス生命、かんぽ生命、住友生命、ソニー生命、第一生命、東京海上日動あんしん生命、日本生命、プルデンシャル生命、明治安田生命、メットライフ生命
まとめ
本レポートは、生命保険業界におけるブランドロイヤルティ分析の重要性を示しています。ブランド価値向上には、理性的なルートと感情的なルートの両面からの取り組みが必要であり、ブランドレゾナンスピラミッド分析は、その取り組みを効果的に推進するための羅針盤となるでしょう。