加西市に完成した「KASAI SUSTAINABLE BASE」
2026年2月14日、兵庫県加西市殿原町において、地域を支える物流拠点「KASAI SUSTAINABLE BASE」(以下、KSB)の完成披露会が開催されました。この新たな物流拠点は、平田運輸株式会社の代表取締役・平田優宇氏が推進するもので、地域のサステナビリティを実現するための重要なプロジェクトとなります。
1. プロジェクトの背景と理念
KSBの開発は、「地方から、物流の現場から、サステナビリティを実装する」という理念のもとに進められました。KSBは、ただの物流センターではなく、地域との協創を基盤にした新しい形の施設です。敷地面積は約2,457坪、設備には営業用倉庫棟、事務所棟、休憩棟、車両看板作業棟、そして植栽エリアがあります。これにより、物流機能だけでなく、地域の学びの場としても役立つことを目指しています。
2. KSBの主な施設と機能
営業用倉庫棟
営業用倉庫棟は約550坪の広さを持ち、トラス工法を用いているため、柱のない広々とした空間が実現されています。梁下の高さは約9メートル、再生可能エネルギーを活用し、「ゼロカーボン倉庫」としての運用を目指しています。
事務所棟
約40坪の事務所棟は木造で、男女別トイレやシャワールーム、ロッカールームが完備されています。従業員の身体的負担を考えた設計となっており、休憩室には整体師の定期訪問が予定されています。
休憩棟
休憩棟は約22坪で、休憩や会議、ワークショップなど多目的に利用可能です。また、災害時には一時避難場所としても機能します。
植栽エリア
植栽エリアには、大阪・関西万博でサステナブル賞を受賞したルクセンブルクパビリオンから譲り受けた植栽が配置され、雨水循環システムやビオトープも整備されています。このエリアは、子どもたちがSDGsを実際に体験できるフィールドとしても機能します。
3. クラウドファンディングによる地域支援
なお、完成披露会では伝統的な祝花を辞退し、「植栽への支援」としてクラウドファンディングが実施されました。その結果、目標の200%を超える支援が集まり、これらの資金は地域の植栽整備や子どもたちの学びの場の充実に貢献される予定です。
4. 演出家による体験型見学会
完成披露式典後には、演出家・額田大志氏による演劇的アプローチの体験型見学会が行われ、参加者は30年後の拠点を疑似体験しました。このように、KSBでは単なる物流機能だけでなく、地域との共創や学びの場を提供することを重視しています。
5. 今後の展望
平田運輸株式会社は、KSBを通じて物流業界の働き方改革や地域環境教育への貢献を予定しており、地方発のサステナビリティモデルを国内外に発信していく考えです。
KASAI SUSTAINABLE BASEは、地域と共にサステナビリティを実現するための重要な拠点となることを目指し、一歩ずつその理想に近づいています。