音楽とアートの融合、Kinonオーケストラ vol.1
八王子市在住のパーカッショニスト、永井朋生氏による地方と音楽の接点を探るプロジェクト「Kinon」。このプロジェクトは、八王子の素材を使った楽器の制作を通じて、地域の音楽文化を深め、子供から大人まで楽しめる体験を提供します。
「Kinonオーケストラ vol.1」では、永井氏が長年かけて制作した音響彫刻の楽器を使用した特別なコンサートが開催されます。地域のテーマを反映した楽器、例えば「絹の太鼓」や「絹糸」、工業地域を象徴する鉄を活かした楽器などが登場します。これにより、八王子ならではの特別な音が創出されます。
コンサートの詳細
このイベントは、2025年12月7日(日)に八王子市立第八小学校の体育館で行われます。コンサートは2部に分かれており、第一部は家庭向けに約45分間、乳幼児も参加可能な内容となっています。第二部は大人向けで、約90分間のパフォーマンスです。これらのセッションは、地域に親しんでもらうことを目的としています。
参加は無料ですが、事前の予約が必要です。公式ウェブサイトから申し込むことができます。
音響彫刻『Kinon』の旅
音響彫刻「Kinon」は、八王子芸術祭から始まったプロジェクトで、音楽やアート、地域が結びつく形で発展しています。永井氏は10年以上にわたり、木材や絹、廃材など地域に根ざした素材を活用した楽器を作り続けてきました。2年ごとに異なる地域を巡るこのプロジェクトは、新しい音の探求を目指しています。
「Kinon」の活動を通じて、八王子の公共空間に刻まれる「音のあしあと」が生まれ、地域の音文化が育まれていきます。このプロジェクトの理念は、地域の魅力を国内外に知らせることです。
出演アーティスト
このコンサートでは、永井朋生氏に加え、ストリングラフィ演奏家の鈴木モモ氏とボーカリストの行川さをり氏も出演します。鈴木氏は、独自の楽器「ストリングラフィ」を用いて、多様な音の創造に挑みます。行川氏は、多言語での歌唱と即興的なアプローチに特化し、聴く人を惹きつける魅力的なパフォーマンスを提供します。
彼らの音楽は、ヒューマンエレメントを強く意識した生演奏を通して、地域の文化や歴史を感じさせるものです。
まとめ
「Kinonオーケストラ vol.1」では、八王子の素材と音楽が融合した新しい体験が提供されます。地域のアーティストたちによるパフォーマンスは、八王子の音楽文化を未来へとつなげる一歩になるでしょう。八王子芸術祭の一環として、音楽とアートがどのように地域に根付いていくのか、ぜひその目で確かめてみてください。