公共部門におけるAI活用を探る
2025年9月24日(水)、東京大学公共政策大学院と一般社団法人行政情報システム研究所の共催による第19回仮想政府セミナーが開催されます。このセミナーは、公共部門における人工知能(AI)の活用とアジアにおける地域協力の新たな一歩を考える貴重な場です。日本時間の19:00から21:00に開催され、東京・日比谷図書文化館大ホールとZoomを通じて参加可能です。参加者は日本語と英語の同時通訳で内容を理解することができます。
セミナーの背景と目的
近年、AIはアジア諸国において公共サービスの提供においてますます重要な役割を果たしています。しかし、その活用にあたっては、透明性やガバナンス、人材育成、そして越境的な協力に関する共通の課題に直面しています。こうした課題に取り組むためには、地域ネットワークの構築や多様なステークホルダーとの対話が必要不可欠です。
このセミナーでは、AIガバナンスや公共分野でのAIの応用に関する地域的なネットワークの構築を目指します。具体的には、OECDが発表した新たなフラッグシップレポート「Governing with AI」を基に、アジア地域における課題や展望を共有し、政府、学界、産業界、国際機関による多角的な対話を推進します。
プログラムの詳細
セミナーは、開会挨拶から始まり、以下のような基調講演とパネルディスカッションが予定されています。
畠中 誠二郎(行政情報システム研究所 理事長)
エルサ・ピリチョフスキ(OECD 公共ガバナンス局長)による「Governing with AI – Lessons and Directions for Asia」のテーマに関する講演。
キ―ガン・マクブライド博士(Tony Blair Institute for Global Change)による「AI, Digital Transformation, and Human-Centric Governance」と題した講演。
- - 19:35–20:05 パネルディスカッション1
モデレーター:城山 英明教授(東京大学公共政策大学院)
テーマ:「Governing with AI の含意」。パネリストにはエルサ・ピリチョフスキ(OECD)とキ―ガン・マクブライド博士が登壇。
- - 20:05–20:45 パネルディスカッション2
テーマ:アジアにおける公共部門でのAI活用。日本、韓国、シンガポールの政府関係者が参加します。
城山 英明教授(東京大学公共政策大学院)による締めくくり。
このセミナーへの参加登録は、専用のフォームから可能です。
参加登録はこちら
未来を見据えて
AIが公共部門での役割を果たす今、我々はそのポテンシャルを適切に引き出し、持続可能で公共価値を確保した形で進化させていく必要があります。この仮想政府セミナーは、その第一歩となることでしょう。皆さまの積極的な参加をお待ちしております。