カレーライス1食323円!過去10年で最高値、高騰止まらず
夏の人気メニューであるカレーライスも、物価高の影響を大きく受けています。株式会社帝国データバンクが独自に試算した「カレーライス物価指数」によると、2024年5月のカレーライス1食分の費用は323円となり、過去10年間で最高値を記録しました。
この指数は、カレーライスに使われる原材料や調理にかかる水道光熱費などを独自に試算したもので、総務省の「小売物価統計」から各都市平均値(全国平均)を基に算出されています。
カレーライス物価高騰の要因は?
カレーライス物価の上昇は、原材料費の高騰が主な要因です。特に、円安の影響で値上がりが続く輸入牛肉や、天候不順による野菜の高騰が影響しています。
具体的には、カレー具材(肉・野菜)が全体の約6割を占め、前年同月比で15円増加しました。また、近年はコメ不足の影響で店頭販売価格が上昇しており、コロナ禍での割安感は影を潜めています。一方、水道光熱費は前年同月比で変化なく4円となっています。
カレーライス物価指数は12カ月連続で上昇
2020年平均を100とした「カレーライス物価指数」は、2024年5月時点で117.8となり、前年同月比で8.3%上昇しました。これは、総務省が発表する同月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)の3倍となる高い伸び率で、物価上昇の影響を強く受けていることを示しています。
今後のカレーライス物価は?
農林水産省によると、ジャガイモ、ニンジン、タマネギの各価格は、いずれも平年を上回って推移する見込みです。また、コメや輸入牛肉も当面は価格の下落が見通せず、6月のカレーライス物価も過去最高値の更新が見込まれています。
今夏は、カレーライスが高値で推移することが予想されます。