群馬県の脱炭素への取り組みとValue wayの挑戦
2023年10月、群馬県が主催する「ソーシャルXアクセラレーションプログラム for GUNMA」のファイナリストに、神戸市に本社を置く株式会社Value wayが選出されました。このプログラムは、脱炭素の視点から地域課題を解決することを目的としています。Value wayは、2050年に向けたカーボンニュートラル実現を目指し、コーヒーを中心とした再生・循環経済の構築を推進しています。
Value wayのミッション
Value wayは、リジェネラティブ珈琲や気候変動対策に取り組む企業であり、コーヒーサプライチェーンのカーボンフットプリントを算定・可視化し、廃棄物削減を実現することを目指しています。コーヒーは世界で1日約20億杯消費され、その役割がますます重要になっている一方で、使用後のコーヒーかすが多く廃棄されています。この問題に対処するため、同社はコーヒーかすの再資源化を推進するプロジェクトRegenerative Coffee Way(RCW)を立ち上げ、持続可能な社会づくりを目指しています。
ソーシャルXアクセラレーションとは
「ソーシャルXアクセラレーション for GUNMA」は、株式会社ソーシャル・エックスが提供する官民共創型のアクセラレーションプログラムです。このプログラムでは、全国の自治体に先駆けて脱炭素施策に取り組む群馬県が、地域課題の解決と地方創生を同時に進めるためのファイナリストを選出しています。Value wayの選出は、コーヒーかすの資源循環を通じて脱炭素を実現しようとする意図を体現しています。
群馬県のコーヒー産業
群馬県は日本のコーヒー製造の重要拠点であり、コーヒー飲料の生産量でも国内第5位を誇ります。Value wayは、地元の特性を活かし、日常的に消費されるコーヒーを通じて、消費者の意識改革と行動変容を促す取り組みを展開しています。今回は、「脱炭素」をテーマに官民共創を実施することで、環境問題に対する自治体のニーズを満たすことを目指します。
持続可能な未来に向けて
Value wayは、庁舎でのワークショップやメンタリングを通じて、2035年までに持続可能なコーヒー資源循環のモデルを確立する計画を進めています。最終的には、官民共創のもと実証プロジェクトを組成し、その成果を基にして地域全体に利益をもたらすことを目指しています。
CEOとCOOの思い
Value wayのCEO、八木俊匡氏は、前回のプログラムでの経験を踏まえ、自治体との連携によって新しい価値を創出することが重要だと語っています。「エコシステムを形成することで、地域と事業者が共に成長できるウィンウィンの関係を築いていきたいですね。」と意気込みを語りました。
まとめ
Value wayは、群馬県の脱炭素イノベーションプログラムを通じて地域課題の解決と持続可能な社会の実現を目指しています。これからの取り組みがどのように展開されるのか、ぜひ注目したいところです。