推し活は自己投資? 若者の意識調査から見える実態
最近注目を集めている「推し活」は、日常生活にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。アフィリエイトプラットフォームを運営する株式会社フォーイットが、20代から60代の男女500人を対象に行った調査により、推し活がもたらす様々なポジティブな効果が明らかになりました。
調査の背景
ライブやイベント参加、グッズの収集、SNSを通じたファン同士の交流など、楽しみ方は多様な推し活。この活動がもたらす心の支えや前向きな変化について、フォーイットは事前に「推し活をしている、またはしたことがある」と答えた500人を対象にアンケートを実施しました。これにより、日常生活における推し活の影響を探ることが目的でした。
調査概要
- - 対象者:事前調査で「推し活をしている、あるいはしたことがある」と回答した20歳から69歳の男女
- - サンプル数:500人
- - 居住地:全国
- - 調査方法:ネットリサーチ
- - アンケート実施日:2025年06月19日
ポジティブな影響の実態
調査において、「推し活で感じているポジティブな影響は何か」という質問に対し、選択肢から複数の回答が可能という形式で結果をまとめました。最も多かった回答は「気分転換やストレス解消になっている」で、61.6%がこれに該当しました。次いで「毎日が楽しくなった・生活にハリが出た」が58.0%、そして24.0%が「仕事や勉強のモチベーションが上がった」と答える結果になりました。
年代別に見ると、中でも30代から60代は「気分転換やストレス解消になっている」と感じている人が60%以上となり、60代ではなんと72.0%になりました。対照的に20代の回答者は「仕事や勉強のモチベーションが上がった」や「人間関係が広がった」と答える人が多く、若者は推しとの結びつきを能動的な刺激とし、自身の成長のためのモチベーションに変換する傾向が見えます。
未婚・既婚別の傾向
未婚と既婚での回答に大差は見られませんでしたが、「行動範囲が広がった」や「人間関係が広がった」の項目では未婚者の回答がやや多く、「推し活での行動範囲の広がり」において未婚者が優位な結果になりました。これは、一般的に未婚者が趣味に使える時間やお金が多いため、イベント参加や遠征の頻度が高まることが要因と考えられます。
職業による違い
「気分転換やストレス解消になっている」と答えた回答者の中では、専業主夫・主婦が最も高い72.3%を記録しました。彼らは固定された休みが無いため、自分の時間が限られていますが、それでも推し活によって気持ちのリフレッシュを図っている様子が伺えます。
まとめ
近年、性別や年齢を問わず多くの人々が推し活を通してポジティブな影響を実感しているようです。日常生活における癒しや活力としての役割だけでなく、仕事や勉強のモチベーションアップにもつながっていることが明確になり、今後もこの流れは続くと予想されます。推し活が単なる趣味ではなく、自己投資と捉えられる時代が到来しているのかもしれません。