バイオ医薬品製造を革新するCulturefuge 200 B
バイオ医薬品業界での生産性向上に向けた大きな一歩として、アルファ・ラバルが最新の分離機『Culturefuge 200 B』を発表しました。この新型機は、中規模のバイオ医薬品メーカーに対して、革新的なソリューションを提供します。近年、バイオ医薬品の需要は急増しており、その製造過程での効率的な分離技術の必要性が高まっています。
Culturefuge 200 Bの特長
Culturefuge 200 Bは、アルファ・ラバル独自のHermetic Design™を採用し、Bactofuge®テクノロジーとの融合により、高密度発酵のプロセスで非常に優れた性能を発揮します。これにより、従来の技術では難しかった課題にも対応可能になり、特に固形分や粘度の高い発酵液、CHO細胞などの取り扱いにおいて高い品質のタンパク質回収が実現されます。
具体的には、大手バイオ医薬品メーカーでの実績に基づき、Culturefuge 200 Bを導入した結果、製品収率は従来に比べ6.08%向上し、1バッチあたり710万ドルの付加価値を生み出すことができました。この大きな向上をわずか半分のバッチで達成できるのは、この技術の大きな利点です。
生産性と効率性の両立
この新型分離機の導入により、バイオ医薬品メーカーは生産効率を大幅に向上させることができます。具体的には、設備を拡張せずに生産量を増加させることが可能で、発酵液1リットルあたりのコストも改善されます。また、高度な治療薬への柔軟な対応も可能となります。これにより、中規模メーカーはさらに競争力を持つことができます。
パトリック・カゲヴィ氏の見解
アルファ・ラバルのライフサイエンステクノロジー部門でバイオファーム&インダストリアル発酵のグローバルセールスマネージャーであるパトリック・カゲヴィ氏は、Culturefuge 200 Bを「他にはない独自のソリューション」と称賛しました。特にこの分離機は、中規模オペレーターでも利用できるようにデザインされており、製品の入口と出口で優しく扱うことで、高価値製品の収率を向上させると語っています。
先進技術と安全性
Culturefuge 200 Bは、安全で高性能な操作を実現するために、衛生設計を採用しており、低温上昇特性も備えています。この機器はFDAの規制に準拠しており、液接触部にはUSP Class VIに適合する材料が使用されています。これにより、ユーザーは安心して高密度の発酵プロセスをスケールアップすることが可能です。
アルファ・ラバルについて
アルファ・ラバルは140年前に創業し、持続可能な産業の革新に力を注いでいます。世界中でエネルギーや食料、水の供給を支える一方、海事業界の脱炭素化にも取り組んでいます。今後も技術とソリューションの開発を通じて、お客様がビジネスを成長させるための支援を続けていきます。アルファ・ラバルの取り組みは、持続可能な未来の実現に向けた重要な一歩となっています。
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