多言語教育と若者
2019-03-29 14:00:55
多言語教育の重要性を再認識するイベントレポート
2019年3月10日、東京ビッグサイトの国際会議場で「第6回 LMP Youth TOKYO」が開催され、若者たちが多言語を駆使して社会に向けたメッセージを発信しました。この大会は、16歳から25歳の若者が自らの多様な言語体験を共有する場として、毎年行われており、今年で6回目を迎えました。
今回の大会には、動画投稿を経て選ばれた総勢30人が、日本、韓国、アメリカ、モンゴル、中国、イタリア、メキシコの7ヵ国から参加。彼らは、多言語を活用した力強いプレゼンテーションで、聴衆に感動を与えました。1,000人以上の観衆が見守る中、選ばれたプレゼンターたちは異文化理解や留学体験を基に自らのメッセージを語り、会場は一体感に包まれました。
プレゼンテーションの審査は、言語学や脳科学の専門家たちが行い、その結果、高校生部門ではイタリア人留学生のアントニオ・ピロッディさんが金賞を受賞しました。彼は、日本の文化に憧れ留学し、その経験をもとに自らの成長をテーマにした発表を行いました。特に、武士道に関する考察が印象的で、自分自身の日本人になりたい思いとともに、日本の文化への深い理解を示しました。
大学生・社会人部門では、青井勇輝さんが金賞に輝きました。彼は早くからヒッポファミリークラブに参加し、国際交流や留学を通して多言語環境の重要性をさまざまな言語で語りました。プレゼンの中では、植物の成長に関する研究と絡めながら、人間の言葉の発達に言及しました。
また、全体の表彰では銀賞、銅賞、審査員特別賞を受賞した方々も称えられ、盛況な式典となりました。受賞者にはヒッポファミリークラブが提供するプログラムが副賞として贈られ、さらなる成長の場が提供されました。
このような多言語プレゼンテーション大会は、ヒッポファミリークラブが提唱する多言語教育の重要性を広く伝える手段でもあります。教育の中で他言語の習得を自然なものと捉える考え方が挨拶され、多文化共生の意義が改めて認識されました。
次回の「LMP Youth TOKYO」は来春に予定されており、さらなる多言語教育の普及に向けた活動が期待されます。また、2019年3月13日にはシンポジウム「グローバル社会における多言語の可能性」が開催され、専門家が多言語の習得や教育現場の事例を発表しました。これにより、言語の習得がどのように取り組まれるべきか、そしてその課題について議論がなされました。
教育シンポジウムでは、フリン教授が基調講演を行い、人間の言語能力に関するさまざまな誤解を解消する内容が語られました。特に、年齢に関係なく言語は習得できるという点が強調され、環境づくりの重要性が伝えられました。
多言語教育と国際理解が進む現代、今回のイベントは若者の活躍を知り、新たな可能性を感じる貴重な機会となりました。ヒッポファミリークラブは、今後もその活動を通じて多言語教育をより多くの人に広め、共生のための場を提供していくことを目指しています。
会社情報
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一般財団法人 言語交流研究所
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