ユーソニアン・インベストメンツが新たな日本株ファンドを設立
2018年2月16日、米国シカゴに本社を置くユーソニアン・インベストメンツLLCが新たに「ユーソニアン・ジャパン・バリュー・ファンド」を設立しました。このファンドは、アイルランド籍のスカイライン・アンブレラ・ファンド(ICAV)のサブファンドとして位置づけられ、初期設定額は7.37億ポンド(約110億円)に達します。これにより、ユーソニアンの日本株バリュー投資戦略による運用資産は9.3億米ドル(約1,000億円)を超えました。
この新ファンドは、日本市場における独特の非効率性を利用し、収益性が高いにもかかわらず過小評価されている企業に投資することを目指しています。ユーソニアンは、徹底したボトムアップのアプローチを採用しており、企業との対話を通じて価値を見出す姿勢を強調しています。投資先の企業は健全なバランスシートを持ち、長期的な視点で成長を狙います。
ユーソニアンのポートフォリオ・マネージャーであるドリュー・エドワーズ氏は、新ファンド設立の意義について「非効率性が高い日本株市場の長期的な可能性を信じている」と語り、透明性を重視したUCITS準拠ファンドとしての価値を強調しました。また、近年の日本政府の施策による企業のコーポレート・ガバナンスの改革にも期待を寄せています。
この戦略では、TOPIX指数を上回る運用成果を目指すだけでなく、市場が下落した際にも資産を保全することを重視しています。特異な点は企業の規模にとらわれず、中小型株にも多くの投資機会を見出していることです。設定直後から、当ファンドは英国およびアイルランドでの販売登録が完了し、広範な投資家にアプローチする準備が整っています。
ユーソニアン・インベストメンツは、2017年に設立された独立系投資顧問であり、主に機関投資家や富裕層向けの一任運用サービスを提供しています。日本株バリュー投資戦略を主軸としており、今後も新たな投資機会を追求していく方針です。
一方、ユーソニアンが協力関係を結んでいるJ&E Davy社は、アイルランドにおいて幅広い資産管理および財務アドバイザリーサービスを提供しており、1926年の設立以来力を入れてきました。現在、600人以上のスタッフが在籍し、個人や企業、機関投資家に対して高品質なサービスを展開しています。
詳しい情報は、ユーソニアン・インベストメンツの公式ウェブサイト(
http://www.usonianinvestments.com/)およびJ&E Davy社のサイトをご覧ください。