日本酒の新たな挑戦
2025年10月18日、津南町の酒蔵「津南醸造」が東京で開催された東京大学ホームカミングデイ2025に出展し、特設の「東大蔵元会 利き酒会」で自社の日本酒「郷(GO)」シリーズを提供しました。多くの東京大学の卒業生や研究者、さらに発酵醸造学や資源循環に興味を持つ参加者が集まり、津南醸造の日本酒を楽しむ貴重な機会が創出されました。
出展内容と盛況ぶり
このイベントは、学術的な背景を持つ参加者に対して、日本酒の魅力を伝える場でありました。津南醸造の日本酒は、その科学とテロワール(風土)の融合に基づいており、参加者は酒の深い味わいとユニークな背景について学ぶことができました。さらに、著名な発酵文化の普及者「DJかもしたろう」さんがブースを手伝い、来場者に津南醸造の日本酒についての説明を行うなど、ブースは大いに盛り上がりました。
提供された3銘柄の郷(GO)シリーズはそれぞれ異なる食文化との相性を考慮した新しいスタイルで、
- - GRANDCLASS では「米の頂点」
- - VINO では「発酵がつなぐ和と洋」
- - DOLCE では「スイーツのための日本酒」といったテーマが設けられています。
これにより、参加者は日本酒と食文化の新たなマリアージュを体験し、多様な味わいを楽しむことができました。
地域の誇りと未来へのビジョン
津南醸造は、学問と科学を結びつける役割を担う企業として、このような催しを通じて新たな共同研究や産学連携の可能性を模索しています。今後の取り組みとして、以下の3つの点が挙げられます:
- - 機能性分析とウェルビーイングに関する共同研究の推進
- - 酒粕を利用したナノ素材の共同特許取得に向けた大学との技術連携
- - 東京圏及びASEAN圏での発酵文化の発信拠点の形成
代表取締役の鈴木健吾氏は、東京大学での出展を「学術を背景とした科学技術の社会実装の重要性を示す事例」と位置づけ、日本酒が単なる飲み物に留まらず、発酵科学の結晶であるという認識を持っています。
自然との調和が生み出す日本酒
津南醸造は新潟県津南町という豪雪地に位置し、標高2,000m級の山々から湧き出る天然水を活用して酒造りを行っています。また、地元産の「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を使用することで、地域の資源と共に歩む酒造りのスタイルが特徴です。
まとめ
今後も津南醸造は、自然の恵みを最大限に生かしながら、科学技術と発酵文化を融合させた新たな日本酒のスタイルを提案し続けることでしょう。その進展から目が離せません!
津南醸造のWEBページはこちら