2025年度の子育て世帯の買い物意識調査が明らかにした「ポイ活」とその現実

2025年度子育て世帯の買い物意識調査

au PAY マーケットを運営するauコマース＆ライフ株式会社は、10歳以下の子どもを持つ30代から50代の男女600人を対象に、「2025年度の消費意向」と「子育て世帯の買い物意識」に関する調査を実施しました。調査の結果、主に「ポイ活」が注目を集めている一方で、その実態には課題も見られることが明らかとなりました。

消費意向の傾向

調査によると、2024年の通販での買い物額の平均は116,101円に上ります。2025年度は、消費額を減らしたいと考える世帯が、増やしたいとする世帯の約2倍に達しました。特に、物価高の影響で消費意欲が低下している傾向が見て取れます。

支出を増やしたいカテゴリでは、「旅行」「投資」「飲食」がトップ3に挙げられ、一方で「飲食」「ファッション」「趣味」といったカテゴリでは支出を減らしたいとの意向が示されています。この背景には、家庭の出費を考慮した慎重な行動が影響していると考えられます。

ポイ活に対する意識

また、2025年度に買い物をする際に最も意識されるのが「ポイ活」で、これは消費者の間でお得に買い物をする意識の高まりを示しています。しかし、情報量が多く、効果的な取り組み方が不明瞭なために「ポイ活迷子」に陥る人も増えているとのこと。特に、どのポイントを使うべきか、還元率の高いキャンペーンを利用する方法に悩む声も多いです。

注目のセールやキャンペーン

2025年度に特に利用したいセールやキャンペーンとしては、1位に「ブラックフライデー」、2位に「ECモールの独自セール」、3位には「決算セール」が挙げられています。これもポイ活意識の高まりからくるもので、消費者は賢く買い物をしようとしているのです。

子育て世帯の買い物事情

子育てをしている世帯にとって、家計の管理や買い物の負担は大きいです。実際、約3割が子どもが生まれてから買い物にかける時間が増え、年間で平均81.6時間も増加しています。子ども関連の商品は8割以上が通販で購入し、理由の多くは「ポイント」「実店舗より安い」「時短」といった要素が挙げられます。

子どもを連れての買い物では、余計な出費が増えやすく、集中できないことが問題とされています。さらに、子どもがねだるお菓子やおもちゃも悩みの種。これに対する切り札としては「耐える」が多く、保護者は様々な工夫を凝らす必要があります。