北陸新幹線受賞
2025-08-21 10:44:53

北陸新幹線、深山トンネルが土木賞を受賞し意義を問う

北陸新幹線 深山トンネルが土木賞を受賞



2025年の日建連表彰において、北陸新幹線の深山トンネルが第6回土木賞を受賞しました。この受賞は、近年の大規模土木プロジェクトにおける環境への配慮や、効率性の向上が評価された結果と言えるでしょう。

受賞プロジェクトの概要



受賞した深山トンネルプロジェクトは、福井県敦賀市に所在し、パシフィックコンサルタンツ株式会社が設計を担当し、施工は三井住友建設、極東興和、道端組の特定建設工事共同企業体によって行われました。施工が始まったのは2017年3月のことで、2023年3月に竣工しました。このプロジェクトは、ラムサール条約登録湿地である中見池湿地の環境保全に特に配慮し、多くの工夫が取り入れられています。

環境保全への取り組み



深山トンネルでは、トンネルの設計において湿地の環境を保護するために多くの工夫が凝らされました。特に、トンネルを円形非排水構造にすることで、完成後も地下水位の低下を防ぎ、湿地の環境に与える影響を最小限に抑えています。また、高架橋はハーフプレキャスト部材を活用し、急速施工が可能なSPER工法を用いることで、工期の大幅な短縮にも成功しました。

これらの取り組みが、土木業界での環境保全の模範となり、他のプロジェクトでも参考にされるでしょう。このプロジェクトが成功した要因には、発注者、設計者、施工者が密に連携し、問題解決に当たったことが挙げられます。

土木賞の意義



日建連が主催する土木賞は、土木技術の進展と良質な土木資産の創造を促進する目的で設けられました。この表彰が行われることで、他のプロジェクトでも質の高い設計や施工が促され、国民生活や産業活動の基盤が強化されると期待されています。

受賞を機に、パシフィックコンサルタンツは今後も持続可能で安心できる社会の実現に向け、新たな価値を創造していくでしょう。公式Webサイトでも、そのプロジェクトストーリーが紹介されており、深山トンネルの誕生に至る過程やチャレンジは興味深いものです。

企業の背景



パシフィックコンサルタンツ株式会社は、1951年に創立以来70年以上にわたり、建設コンサルタント業界をリードしてきました。都市計画、鉄道、道路、港湾など、幅広い社会インフラの整備に貢献し続けています。「未来をプロデュースする」というビジョンのもと、持続可能な社会実現に向けた取り組みや新たな価値の提供に力を入れています。企業のウェブサイトでさらに多くの情報が公開されており、興味を持たれた方はぜひ訪れてみてください。

まとめ



北陸新幹線、深山トンネルの受賞は、土木技術と環境保護の両立が可能であることを示した歴史的な瞬間です。今後のプロジェクトにおいても、こうした取り組みが普及し、より良い未来に向けた土台が築かれていくことを期待しています。


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会社情報

会社名
パシフィックコンサルタンツ株式会社
住所
東京都千代田区神田錦町三丁目22番地テラススクエア
電話番号
03-6777-3001

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