「はぐくみ企業年金」が9万人の加入者数を記録、4000社が導入し拡大中

「はぐくみ企業年金」の急成長と背景

株式会社ベター・プレイスが展開する「はぐくみ企業年金」は、設立から約7年の間に大きな成長を遂げています。2025年4月末時点で加入者数は9万人を超え、さらに導入を行った法人数も4000社を突破しました。この企業年金制度は、従業員が安心して働ける環境を整えるために設計されています。

「はぐくみ企業年金」は、2018年に確定給付企業年金（DB）としてスタートし、主に福祉業界の従事者をターゲットにしています。制度がロールアウトされることで、加入者は元本保証を受けながら将来の資産形成が可能になり、経済的な不安を軽減します。年金制度とは異なり、退職時や育児・介護休業時にも資金を引き出すことができ、柔軟な対応が可能です。

福利厚生の重要性

このような制度が必要とされる背景には、日本の人口減少や超高齢化による労働力不足の問題があります。経済的理由で企業を退職する若年層が多く、働く世代の老後への不安が高まっています。このような状況において「はぐくみ企業年金」は、安心の資産形成を通じて、従業員のエンゲージメントや定着率を向上させる役割を果たしています。実際、導入企業での従業員の平均加入率は71%を記録しており、他の福利厚生制度と比較しても高い水準です。

中小企業への影響

特に中小企業にとって、企業年金制度の導入は大きなハードルになりますが、ベター・プレイスが提供する「はぐONE」というデジタルシステムによって事務手続きを90%以上自動化できるため、導入しやすくなっています。このシステムでは、加入者が積立額を簡単に確認できたり、シミュレーションを行ったりできるなど、利便性が高まっています。今後はアプリ化を進め、さらなる機能強化を目指しています。

地域経済への貢献

「はぐくみ企業年金」は、306名以下の中小法人が96%を占めており、そのうちの約40%が福祉・医療・教育関連の事業者です。この制度は、従業員のみならず、中小企業の発展や地域経済全体にとっても重要な役割を果たしています。大企業に比べて低い給与水準にある中小企業の従業員にとって、企業年金制度の恩恵を受けることは生涯にわたる安心感につながります。

今後の展望

ベター・プレイスは、企業や従業員にとってより使いやすく、安心できる制度を提供し続ける所存です。福利厚生として「はぐくみ企業年金」を導入することで、従業員の生活の質を向上させ、彼らが働く環境や条件を改善することが求められています。これからも、ポジティブな影響を与える施策を推進し、“お金の心配なく自分らしく働ける”社会の実現を目指します。