教育の未来を切り開く『Innovative Learning Awards』の受賞発表

教育の未来を切り開く取り組みが評価された『Innovative Learning Awards』

教育の新たな可能性を探る「Innovative Learning Awards」が2025年11月3日、東京ポートシティ竹芝のポートプラザで開催されました。本賞は、学習者自らが中心となる教育デザインを強調し、従来の枠を超えた「超教育」の場を築く重要性を認識することを目的としています。全世代が生涯を通じて学び続ける社会へ向けた新しい形の学びを創造することが期待されています。

応募状況と受賞結果

本アワードには、国内外から182件の応募があり、19ヵ国からの様々な教育機関や企業、自治体が参加しました。厳正な審査の結果、以下の受賞者が選ばれました。

グランプリ

探究『シブヤ未来科』（東京都渋谷区）
このプログラムは、子どもが自発的に問いを立てて学ぶことを重視し、社会との関わりを持つ学びを進めています。子ども中心の教育改革において模範となる事例を創出した点が高く評価されました。

準グランプリ

AI教材『atama＋』（atama plus株式会社）
AIと人間が共に学ぶハイブリッド学習環境を提供し、主体的な学びをサポートする点が注目されました。

Scratch （Mitchel Resnick）
このプログラムは、プログラミング教育の枠を超え、創造性や協力が重要な新たな学習モデルを提案し、大きな評価を受けました。

Minerva University
オンライン教育と各地での実地学習を組み合わせた先進的なモデルが、教育の新たな形を導入したとして評価されました。

中嶋記念図書館（公立大学法人国際教養大学）
学生が自らの思考を深め、専門的な知識を育むための理想的な空間が評価されました。

学校法人うつほの杜学園
地域や自然との関係を大切にし、五感を使って学ぶ学習環境が注目を集めています。子ども一人ひとりの可能性を引き出す貴重な取り組みです。

審査員特別賞

アカデミアの研究を起点としたエコシステムの実現（東京大学松尾・岩澤研究室）
最新の人工知能研究に基づいて教育と産業をつなぎ、卓越したイノベーションエコシステムを構築した功績が称賛されました。

表彰式の実施概要

受賞者と関係者による華やかな表彰式は、教育の未来を展望する意味でも重要な出来事でした。参加者は教育に対する意識を高め、今後の取り組みの在り方を考える良い機会となりました。

この受賞式は、「ちょっと先のおもしろい未来2025」のイベント内で行われたことにも意義があります。複数の分野での新たな試みが融合することで、豊かな学びの場が生まれることが期待されます。