ギリアド、第3四半期業績
2024-11-22 15:17:22

ギリアドサイエンシズ、2024年第3四半期の業績を発表し増収を記録

ギリアドサイエンシズ、2024年第3四半期の業績を発表



ギリアド・サイエンシズが11月6日に発表した2024年第3四半期の業績は、前年同期比で7%の増収を記録しました。これにより、実質的な製品売上高は68億ドルに達しています。特に注目すべきは、HIV治療薬のビクタルビが前年比で13%増の35億ドルを達成したことです。

業績の詳細



ギリアドの会長兼CEOダニエル・オデイは、「この四半期は非常に良好で、売上の増加は特にビクタルビによるものであり、来期に向けた見通しを明るくしています」とコメントしました。また、原発性胆汁性胆管炎(PBC)に対する新薬Livdelziの米国での上市や、HIV予防薬として年2回の投与が可能なレナカパビルの上市に向けた準備も進めているという報告もあり、今後の成長戦略にも期待が寄せられます。

財務状況の概略



2024年第3四半期の総収益は、前年同期と比べて7%増の75億ドル、EPSは前年の1.73ドルから1.00ドルに減少したものの、非GAAPベースでは2.02ドルとなり、安定した収益を見せています。しかし、現金および有価証券は50億ドルと前年末の84億ドルから減少した結果も出ています。これにはCymaBay Therapeutics社の買収が影響しており、今後の資金調達や投資戦略が注目されます。

各分野における業績



HIV関連製品



特にHIV製品の売上は、前年比で9%増の51億ドルとなり、ビクタルビやデシコビの需要増が影響しています。ビクタルビは、需給のシフトと価格上昇が寄与し、継続的な市場の強さを示しています。

肝臓疾患とその他の治療薬



肝臓疾患領域の売上も前年同期比4%の増となり、特にウイルス性肝炎薬の需要が高まりました。また、COVID-19治療薬であるベクルリーも6億9200万ドルの売上を達成しており、急増した入院率が影響しています。細胞治療薬セグメントでは、イエスカルタの売上は前年同期比でやや減少しましたがその他の製品は好調です。

今後の見通し



ギリアドの2024年の業績見通しも改善されており、製品総売上高の見込みが278億ドルから281億ドルに引き上げられました。また、レナカパビルのHIV予防薬としての承認申請についても期待が高まっています。現在進行中の臨床Trialsの結果や新薬の清算が、今後の業績にどのように影響するのか、業界の関係者は注視しています。

ギリアドの戦略的な製品開発とともに、市場の変化へ柔軟に対応する能力には信頼が寄せられています。今後も治療薬の革新と患者への貢献を目指して、さらなる成長が期待されています。

会社情報

会社名
ギリアド・サイエンシズ
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