岩手県が取り組む風評被害対策PR事業
岩手県は、風評被害に立ち向かうため、新たなPRキャンペーンを開始しました。この活動は、平成24年度末に実施した「食の安全・安心PR事業」の第二弾として位置付けられています。今回のキャンペーンでは、岩手の食材や魅力を広く周知することを目的としています。特に、生産者の声を取り入れたポスターによるPRが特徴的です。
PR事業の詳細
8月26日からの広告展開では、JR山手線やその他の主要路線で中吊り広告を打ち出します。ポスターは、岩手県にゆかりのある料理人や料理研究家が被写体となっており、彼らが語る岩手の食財(食の財産)の魅力が存分に表現されています。これにより、消費者に対し直接的に訴求することを狙っています。
更に、岩手県は「いわて食財サポーター」を全国の消費者に広げていく計画です。この活動によって、料理人や消費者がネットを通じて繋がり、岩手の食材の魅力を共感し合うことが期待されています。公式サイトやFacebookを通じて、岩手の食材に興味を持つ人々とつながる場を提供します。
スケジュールと展開
広告のスケジュールは以下の通りです。
- - 首都圏交通広告: 8月26日〜27日 (JR山手線、中央線、京浜東北線で実施)
- - 雑誌広告: 8月下旬に「レタスクラブ」、「AERA」、「週刊朝日」、 「週刊新潮」、 「週刊ポスト」で展開
- - PRサイト: 「いわて食財サポーター通信」(http://www.iwate-shoku.com/)が8月26日よりスタート
- - 公式Facebook: 「いわて食財サポーター通信」も同日に開始
いわて食財サポーターとは
この活動の一環として、岩手公式の食の総合ポータルサイト「いわて食財倶楽部」(http://www.iwate-syokuzaiclub.com/)も重要な役割を果たします。ネットを活用して、生産者、流通加工者、消費者が交流するためのプラットフォームを提供し、実際に農商工連携のプロジェクトを進めることが期待されています。この取組は、PR活動だけに留まらず、新たなビジネスモデルの形成にも寄与することでしょう。
具体的なプロモーション内容
JRの中吊りポスターは、生産者を紹介する5種類と、岩手の料理家を紹介する5種類の合計10種類が展開されます。中でも、岩手町のキャベツ農家の姿や奥州市前沢出身のイタリアンシェフ、石川勉氏(トラットリアシチリアーナ・ドンチッチョオーナーシェフ)の料理に絶品キャベツを活用したメニュー紹介が目を引きます。
地元の産品や文化を大切にしながら、全国の消費者にアピールしていくこのプロジェクトが、岩手の食材の魅力を再発見するきっかけとなることを期待したいです。