メタジェンセラピューティクス、鶴岡市の研究に選ばれる
メタジェンセラピューティクス株式会社(以下、MGTx)は、山形県鶴岡市に本拠を置き、腸内細菌に関する革新的な研究を進めている企業です。このたび、同社の「鶴岡食文化を腸内細菌科学で解き明かす食習慣健康データベース事業」が、鶴岡市の令和7年度「鶴岡ガストロノミックイノベーション計画」食産業創造事業に採択されたことが発表されました。
このプロジェクトは、地域の食文化が健康に与える影響を科学的に解明することを目的としています。具体的には、慶應義塾大学との共同研究により、市民参加型の調査を実施し、鶴岡市民の食生活や腸内細菌に関する健康データを収集・解析しようという試みです。
近年の腸内細菌研究とその重要性
近年の研究により、様々な食材を週に30種類以上摂取することが、腸内細菌の多様性を促進し、結果として健康を増進することが明らかになっています。鶴岡市は、60種類以上の在来作物を含む多様な食材が豊富に揃っており、長い歴史を持つ食文化を有しています。しかしながら、これまでその食文化と健康の関連性を十分に認識し、検証する機会は少なかったのです。
メタジェンセラピューティクスは、山形県庄内地方の住民から「献便」を募り、新たな腸内細菌医薬品の研究開発に取り組んでいます。ドナーの健康状態や食生活に関する詳細な情報を基に、質の高いデータを収集しています。
鶴岡市民の健康と食文化の未来
このプロジェクトを通じて、メタジェンセラピューティクスは、鶴岡市民の健康や食に関するデータを蓄積し、解析をおこなうことで、鶴岡の食文化のブランド価値を高め、地域の食産業や観光業の活性化に寄与することを目指しています。
同社の取り組みは、腸内細菌研究を通じた新たな医療と創薬の可能性を示唆しています。特に、MGTxは「腸内細菌叢バンク」を基盤に、腸内細菌叢移植(FMT)の社会実装を目指し、免疫疾患やがん、中枢神経系疾患に関する開発に重点を置いています。
メタジェンセラピューティクスの会社概要
メタジェンセラピューティクス株式会社は、2020年1月17日に設立され、山形県鶴岡市に本社を置いています。代表取締役社長CEOの中原拓氏の下、同社はマイクロバイオームサイエンスを活用し、患者の望みを叶えるための研究を続けています。
公式ウェブサイトは
こちらです。
この研究が進展することで、鶴岡の食文化がどのように地域全体の健康へと寄与していくのか、今後の動向から目が離せません。