具体美術展の魅力
2025-06-20 12:27:04

具体美術協会の軌跡を探る特別展が芦屋で開幕!

展覧会の概要



2025年7月5日から8月31日まで、芦屋市立美術博物館にて特別展「具体美術協会と芦屋、その後」が開催されます。この展覧会では、1954年に結成された「具体美術協会」の活動を振り返り、特にその重要な時期である1960年代後半から1972年の解散までの軌跡を紹介します。

開催概要



  • - 期間: 2025年7月5日(土)-8月31日(日)
  • - 時間: 10:00-17:00(入館は16:30まで)
  • - 休館日: 月曜日(休日の場合は翌平日)
  • - 料金: 一般900(720)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
- (20名以上の団体料金あり、65歳以上や障がい者は半額)
- 7月12日は「ひょうごプレミアム芸術デー」で観覧無料。

本展の主催は芦屋市立美術博物館であり、兵庫県や各種団体の後援のもと、展示協力も行われています。

展示の内容



本展は「具体美術協会」の3つの時代(初期、中期、後期)に分けて、その活動を俯瞰する形で構成されています。まず初期(1954-1957年)では、戦前から活動していた画家吉原治良を中心に、「具体」がどのように結成されたかが紹介されます。続く中期(1957-1965年)では、彼らの活動が「アンフォルメル」と並行して進む様子が取り上げられ、後期(1965-1972年)では、テクノロジーと結びついた表現や幾何学的抽象が進化したことを示します。

特に注目すべきは1970年の日本万国博覧会への参加に向けた準備に象徴されるように、時代の最先端を追求し続けた「具体」の姿勢です。

芦屋の文化と芸術



展覧会の第2部では、具体美術協会がもたらした新しい芸術の息吹に焦点を当てます。1970年代には芦屋でも国際的なビエンナーレや芸術祭が数多く開催されました。「芦屋川国際ビエンナーレ」はその代表例であり、若手作家の支援を企画した真壁義昌による提案のもとに行われました。1974年の第2回展では19カ国から53名の作家が参加し、大規模な展示が行われました。

また、ルナ・ホールでの「ルナ・フェスティバル」や「ジャパンエンバ美術コンクール」など、芦屋における文化的発展を支えた動きも紹介されます。これらのイベントは、当地をアートの発信地とするための重要な役割を果たしました。

展覧会の特長



今回の展覧会では、具体美術協会の全期の活動を当館の所蔵作品を通して紹介できるのは他に無く、特別な価値があります。また、幻の記録音源を初公開するなど、貴重な体験が提供される予定です。

さらに、具体美術協会の作品をモチーフにしたグッズも特別に発売され、訪れる人々の和やかな思い出となることが期待されています。出品作家には、東貞美や吉田稔郎など、多彩なアーティストの名前が挙げられています。

関連イベント



展覧会に合わせて、講演会やワークショップなど多彩な関連イベントが予定されています。特に、1960年代の美術界や大阪万博についての講演会が注目されており、各分野の専門家による知見を得る貴重な機会です。また、参加型のワークショップも設定されており、子供から大人まで楽しむことができます。

まとめ



この展覧会を通じて、「具体美術協会」がどのように時代を先取りし、地域における芸術文化の発展を促してきたのかを学ぶことができます。芦屋における美術活動の一翼を担ってきた彼らの功績を感じる絶好のチャンスをお見逃しなく!


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