台湾シニア市場に乗り出す東急イーライフデザイン
東急イーライフデザインの新たな一歩
株式会社東急イーライフデザインは、2023年に台湾のシニア向け住宅市場へのコンサルティングを開始しました。これは、東急不動産グループの一環として、高齢者向け事業を展開している会社としての新たな挑戦です。この契約により、台湾の金融グループである中國信託フィナンシャルホールディングの関連会社と手を組み、シニア向け住宅事業の新規立ち上げを支援することになります。
台湾におけるシニア層の需要
台湾は2020年に入って高齢化社会に突入しましたが、2025年までには超高齢社会へと移行すると見込まれています。この変化は、高齢者の割合が急速に増えることを意味しており、特にシニア向け住宅の需要は限りなく増加している状況です。しかし、現在台湾ではその供給が非常に限られており、十分に対応できていないのが現実です。
計画的なコンサルティング契約に基づき
東急イーライフデザインは、2025年8月の新設会社である中國信託樂活へシニア向け住宅事業の基本的なノウハウを提供します。この契約は、台湾人寿保険股分有限公司とすでに結ばれた基本合意に基づいています。此のため、双方は台湾のシニア住宅市場に対する理解を深め、持続可能な事業計画を模索していくことでしょう。
実施内容と今後の展望
本契約の主な業務内容には、座学研修や現地視察を通じてノウハウを共有することが含まれています。また、顧客を対象に、東急イーライフデザインが運営するシニア向け住宅「グランクレール」シリーズでの短期体験宿泊も提供予定。これは台湾におけるシニア向け住宅事業の新規立ち上げに向けた第一歩となります。
先進的なシニア向け住宅の実績
東急イーライフデザインが展開する「グランクレール」シリーズは、シニアが「私らしく」を保ちながら生活できる場を提供することを目的としています。住宅の種類は、健康な方々向けの充実した生活をサポートするものから、介護が必要な方々向けの住宅まで多岐にわたります。これまで東京・神奈川を中心に24の住宅を展開しており、地域に根付いたサービスを重視しています。
期待される市場拡大
シニア向け住宅市場の拡大が見込まれる台湾において、東急イーライフデザインの専門的な知見は非常に重要です。シニアライフの質を高めるための新しい住まいの形が求められる中、日本のノウハウが台湾でどのように生かされるのか、期待が高まります。