AstroXが資金調達を実施
日本の民間宇宙スタートアップ、AstroX株式会社がプレシリーズAラウンドで総額4億円の資金調達を行いました。この資金は、宇宙空間への到達を目指すロケット開発と人材採用に活用される予定です。特に、AstroXは独自の「ロックーン」方式を用いた衛星軌道投入ロケットの開発に注力しています。
AstroXのビジョンと市場背景
AstroXは2022年に設立され、「宇宙開発で“Japan as No.1”を取り戻す」というビジョンを掲げています。宇宙産業は世界中で急速に成長しており、今後の市場規模は2040年には約120兆円に達すると予測されています。この中で、人工衛星の需要は急増しており、特に小型衛星の打ち上げ機会が不足しているのが現状です。日本国内でのロケット不足が大きな課題となっており、現在、国内での小型衛星の打ち上げはほぼすべて海外のロケットに依存しています。
AstroXはこの課題を解決するために、気球を使ってロケットを成層圏まで持ち上げる「ロックーン(Rockoon)方式」を採用し、高頻度かつ低価格での打ち上げを目指しています。その結果、国内の宇宙開発が活性化し、日本が宇宙産業の重要なプレイヤーとなることが期待されています。
サブオービタルロケット「FOX」の開発
AstroXはサブオービタルロケット「FOX」の開発も進めており、成層圏まで気球で持ち上げてからの空中発射を実現しようとしています。今年12月には、FOXの空中発射時の姿勢制御装置の統合試験に成功しました。この調達資金を活用することで、2025年までの宇宙到達を目指し、さらなる開発が進められます。
投資家からの期待の声
出資者であるICJの服部結花氏は、AstroXの取り組みが日本の宇宙産業において重要な役割を果たすだろうと期待を寄せています。他の投資家も、AstroXが開発するロックーン方式ロケットが国内の宇宙産業を支える重要なインフラとして成長すると信じています。AstroX社は、自社の研究開発を通じて日本の宇宙産業を盛り上げるための挑戦を続けています。
人材募集のお知らせ
AstroXでは、エンジニアを中心に、ロケット開発に携わる人材を積極的に募集しています。宇宙開発に興味のある方、AstroXのビジョンに賛同し共に取り組みたい方は、ぜひ採用サイトを訪れてみてください。採用情報は
こちらからご確認いただけます。
会社概要
- - 社名: AstroX株式会社
- - 所在地: 福島県南相馬市小高区本町1-87
- - 設立: 2022年5月20日
- - 代表者: 代表取締役 CEO 小田翔武
- - 事業内容: 宇宙輸送事業
- - 企業URL: astrox.jp
AstroXの今後が楽しみです。