アフリカ開発会議におけるインフラ技術の展示
2024年8月、東京で開催されるアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合において、重要な役割を果たしているのが、道路インフラに関するブース展示です。この会議は、アフリカの持続可能な発展に向けた国際的な取り組みとして、特に注目されています。24日の夜には、上川陽子外務大臣が主催する歓迎レセプションが開かれ、多くの関係者が集まりました。
この会合では、官公庁や地方自治体、民間企業からの多数のブースが展示され、アフリカのインフラ分野で必要とされる先進的技術や日本の伝統的な技術が紹介されました。中でも、NTTデータグループが展開するJIPテクノサイエンス株式会社の「DRIMS®」が特に注目を集めました。
DRIMS®の魅力
「DRIMS®」は、スマートフォンに搭載されたセンサーやカメラを使用し、道路の状態を詳細に調査できる人道技術です。特に、アフリカのように広範囲にわたる道路の維持管理に対するニーズに非常にマッチしており、そのローコストで広範な調査が可能という点が、多くの閣僚や関係者の関心を引きました。アフリカ諸国のインフラ整備において、手軽に運用できるこのテクノロジーは、今後の発展に繋がると期待されています。
展示ブースでは、様々な国の関係者が訪れ、ウィクリフ・ムサリア・ムダバディ・ケニア共和国内閣筆頭長官や、ターヘル・バーウール・リビア国外務・国際協力大臣代行、ナンシー・テンボ・マラウイ共和国外務大臣といった重要な人物たちとの対話もありました。これにより、国際的なネットワークも広がることでしょう。
TICADの意義
TICADは1993年に始まり、以降日本政府が中心となって、国連や世界銀行、アフリカ連合委員会と共に開催されています。毎回、アフリカの発展に関心を持つ多くの国々が集まり、開発のためのサポートや技術の共有を進めています。次回のTICAD9は2025年に横浜で開催予定で、さらなる日本とアフリカ諸国の関係強化が期待されています。
日本の技術がアフリカの発展に寄与できる機会を通じて、持続的なインフラ整備が進展することが、今後の最重要課題と言えるでしょう。NTTデータグループは、このシステムや他の技術を通じてアフリカ諸国との協力を深め、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
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