新資金調達手法発表
2025-02-28 11:26:39

TISとクエストリーが業務提携!アニメ映画製作への新たな資金調達手法

TIS株式会社と株式会社クエストリーは、2025年1月24日に業務提携契約を結びました。この提携では、セキュリティトークンを活用したアニメ映画製作の資金調達を目指しています。これにより、国内アニメ制作というコンテンツ産業が抱える資金不足の問題に対して、投資家が直接資金を投入できる新しい手法の導入を進めていくとのことです。

特に注目すべきは、セキュリティトークンオファリング(STO)の導入です。これは、ブロックチェーン技術を使用して有価証券をトークン化し、資金を調達する手法であり、発行・管理コストの削減や流動性の確保といった利点があります。TISは、自社が開発したプラットフォーム「STLINK」を介して、この資金調達を円滑に進めることを計画しています。「STLINK」では、資金を必要とする事業者とその事業を応援したい投資家とのつながりを強化し、特に不動産を代表とする新しい分野でのセキュリティトークンの普及に取り組んでいます。

一方、クエストリーは、「日本のコンテンツを金融の力で世界一に」というビジョンを掲げており、持続可能なコンテンツ産業の発展を促す新しい直接金融システムの導入を目指しています。この新しいエコシステムを通じて、自社のファンドを用意し、資金調達を果たしていく計画が進行中です。また、アニメ映画製作を標榜するこのプロジェクトは、国内初となる私募ファンドによるセキュリティトークン発行の実現を目指しています。

背景には、近年増加している投資家層の存在があります。「貯蓄から投資へ」という流れの中で、具体的で社会に良い影響を及ぼすものに投資したいというニーズが高まっています。こうした環境下で、セキュリティトークンは非常に魅力的な資金調達手段として注目を集めています。

今後、クエストリーは「Questry Global Anime ST Fund(仮称)」を通じて、セキュリティトークンの発行を計画しており、そのシステムの詳細を検討しています。TISも、「愛着を感じるものへの投資」として様々なユースケースの創出を進めており、両社の目指す方向性が合致していることから、今回の提携に至りました。両社は、コンテンツ産業における新しいエコシステムを構築し、2024年度内にはセキュリティトークンの発行に向けた準備を進める意向です。

TIS株式会社は、東京都新宿区に本社を置き、2008年に設立され、システムインテグレーションなど多彩な事業を展開しています。一方、クエストリーは東京都千代田区に本社を置き、2022年に設立された新しい企業で、コンテンツの企画・運営やデジタル証券事業に取り組んでいます。

両社は今後、2032年には年間300億円規模の新規投資資金の流入を目指し、コンテンツを超えてスポーツや地域振興といった幅広い分野でのセキュリティトークン活用を検討しています。こうした先進的な取り組みが実を結ぶことで、日本のコンテンツ産業がより多様な投資機会を提供し、さらなる成長を遂げることが期待されます。


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会社情報

会社名
TIS株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071

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