フリーランスの76%が収入の不安定感を抱える実態調査結果
フリーランスという働き方が注目される中、株式会社クラウドワークスとフィンテック企業GeNiE社が共同で実施した「フリーランスの資金繰りに関する実態調査」の結果、76%のフリーランスが収入の不安定さに対する懸念を抱えていることがわかりました。今回はこの調査概要とフリーランスが直面する現状、今後の取り組みについてお伝えします。
調査の背景
昨今、フリーランスとして働く人数が増加していますが、その一方で収入の不安定さや資金調達の難しさが大きな課題として浮かび上がっています。クラウドワークス社は、フリーランスの状況を明らかにするため、996名のクラウドのワーカーを対象に調査を実施し、資金繰りや生活費に対する不安感を数値的に示しました。
調査結果のポイント
1.
収入の不安定さ
調査に参加したフリーランスの76%が収入の不安定性が不安であると回答しました。これは、クライアントからの報酬の遅延やプロジェクトの中止など、フリーランスの収入が予測しにくいことが影響していると考えられます。
2.
将来に対する漠然とした不安
また、フリーランスの59%は、将来の資金に対する漠然とした不安を感じています。さらには、45%が病気や怪我による仕事の不能に対して十分な保障がないと嘆いています。
3.
資金工面の経験
調査によると、66%のフリーランスが過去にお金に困って工面し、その理由として41%が生活費の補填を挙げています。このことは、フリーランスの収入が月々安定していないことを示す重要なデータと言えるでしょう。
4.
金融機関の審査に落ちた経験
さらに、5人に1人のフリーランスが金融機関の審査に落ちた経験があることが明らかになりました。これも収入の不安定さが審査通過の妨げとなっていることを示唆しています。
5.
フリーランス専用カードローンへの期待
最後に、72%のフリーランスが迅速かつ簡便な審査を持つフリーランス専用カードローンに対して好意的であると回答しました。これにより簡単に資金を調達できる社会的なインフラが求められていることがうかがえます。
今後の取り組みについて
GeNiE社は、フリーランス向けの組込型金融サービス「マネーのランプ」を提供しています。このサービスによってフリーランスの資金繰りをサポートし、経済的な安心感を提供することを目指しています。クラウドワークスは、これらの取り組みを通じて、フリーランスの生活面と仕事面の両方をサポートする体制を強化し、フリーランスがライフスタイルをより自由に選択できる社会の実現を目指しています。
まとめ
フリーランスの働き方が広がる一方で、資金繰りや収入の不安定さが大きな問題であることが、この調査によって明らかになりました。今後のフリーランス向け金融サービスの充実が期待される中、クラウドワークス社とGeNiE社の連携がどのように進展していくのか注目です。