訪日外国人観光意欲調査2025でわかった日本の魅力と課題
株式会社ブランド総合研究所とアイブリッジ株式会社が共同で実施した「外国人の観光意欲度調査2025」により、訪日外国人の観光意欲に関する新たなデータが得られました。この調査は、主に欧米とアジアの消費者を対象に行われ、特に興味深い点が多く見受けられました。
行ってみたい地域
調査によれば、訪日外国人が最も「行ってみたい」と考える地域は東京都で38.9%という結果が得られました。しかし、訪日経験のある外国人の反応を分析すると、実は北海道が人気の地であり、東京都を上回る訪問意欲を示しています。特に、福岡県や青森県なども訪日経験のある人の興味を引いていることが見えてきました。
一方で、訪日経験のない人々に関しては、広島県や長崎県などが高評価を得ている状況で、地域ごとに異なる観光意欲があることが確認されました。
訪日経験は国によって異なる
調査対象にした10カ国における訪日経験の割合を比較したところ、最も高い訪問率を示したのは台湾であり、8割以上の人々が日本を訪れた経験があることがわかりました。その他にも韓国やベトナムが高い数値を記録していますが、欧米諸国では東京都が圧倒的な人気を誇っていることが注目されます。各国の文化や経済状況によってもこの数値は大きく異なり、インバウンド観光の戦略を立てる上で、国に応じたアプローチが不可欠であることが明らかになりました。
観光ニーズの高まり
調査では、日本でやりたいこととして温泉巡りが最も選ばれ、次いで郷土料理体験や旅館に宿泊したいというニーズが高いことが示されており、日本の文化を体験しようとする意欲が伺えます。特に、訪日経験がない人々にとっても、こうした体験は非常に魅力的に映っていることがわかります。
不安要素とその影響
観光ニーズの高まりと同時に、訪日外国人が抱く不安も無視できません。「日本に行くにあたって不安だ」と感じる回答者は、訪日経験者でわずか8.3%しかいない一方、言葉の問題や地震などの自然災害が多くの旅行者の心に影を落としていることが確認されました。
言語の壁については、訪日経験者の34.3%が「言葉が通じないこと」を不安視しており、未訪日者においても39.4%が同様の不安を抱いています。また、各国の回答者により不安要素が大きく異なるため、それぞれの国に合わせた対策が必要とされています。
結論
この調査から得られたデータをもとに、日本の観光業界は訪日外国人のニーズを的確に捉え、地域ごとの特色を活かした戦略の構築が求められます。特に、訪問経験のある人々の声を重視し、北海道やその他地域の観光資源を最大限に活用することで、多様な観光ニーズに応えることができるでしょう。観光業の発展には、外国人に安心して来ていただける環境を整えることも重要です。
今後の観光施策において、このような調査結果を生かし、観光業界がさらなる成長を遂げることを期待しています。