Rikkeisoftとミスミベトナムが製造業DX推進で協業をスタート
2025年10月10日、Rikkeisoftとミスミベトナムは、製造業分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進を目的とした業務提携に関する覚書を交わしました。この協業は、ベトナムの製造業におけるデジタル化の重要な一歩であり、両社が持つ技術や経験を融合することによって、新たな経済的・社会的価値を生み出すことを目指しています。
協業の中核を成す3つの柱
この提携では、デジタル化、効率化、グローバル展開の3つを主要な柱とし、以下のように協力を進めていくこととなります。
1.
製造・経営領域における包括的DXの推進
Rikkeisoftは、ERPや業務自動化(RPA)、データ分析基盤を導入し、経営と生産の最適化を図ります。
2.
ソフトウェアおよびAI技術を活用した品質・生産性の向上
Rikkeisoftの高い技術力を活かし、品質管理の高度化とコスト削減を図ります。
3.
グローバル顧客ネットワークの拡大
両社のリソースやネットワークを共同で活用し、多国展開可能な「Global-ready」ソリューションを開発していく予定です。
Rikkeisoftの上級副社長、ブイ・クワン・フイ氏は「ミスミ・ベトナムとの協業は、単に成長機会を広げるだけでなく、ベトナム製造業におけるデジタル変革を進める重要なステップです。」と語っています。一方、ミスミ・ベトナムの代表取締役社長、渡辺知宏氏も「この協業により、デジタルトランスフォーメーションが加速し、ビジネスチャンスが拡大することを確信しています。」としています。
波及効果の期待
この提携は、二社間の協力にとどまらず、ベトナムの製造業およびテクノロジー分野全体への波及効果が見込まれています。業務の自動化、データの可視化、さらにはコストの最適化を通じて、競争力の向上が期待されているのです。更に、双方の強みであるテクノロジーと実務の融合によって、より効果的なデジタル化ソリューションの開発が進んでいくでしょう。
Rikkeisoftの「Go Global」戦略
今回の提携は、Rikkeisoftが掲げる「Go Global」戦略の一環としても位置付けられています。これにより、Rikkeisoftは国内外の多くのパートナー企業と協力し、コンサルティング、製品、テクノロジーソリューションの融合を促進させていきます。
本提携により、RikkeisoftはアジアからグローバルDXを推進する役割をますます強化していくことでしょう。東京証券取引所(TSE)や各種教育機関とも連携して、ベトナムの技術を国際的に広める使命を果たしていきます。
まとめ
Rikkeisoftとミスミベトナムの戦略的協業は、今後の製造業におけるデジタル変革を加速させるだけでなく、アジアから世界へ向けた新しい価値を創造していくことになります。両社の技術力とネットワークの融合によって、これからの「スマート製造」時代を共に切り開いていくことが期待されています。その成果がどのように現れるのか、大いに楽しみです。