国際障害者デーを祝う「HANEDA BLUE WEEK Vol.2」
2024年の冬、大田区にある羽田空港の第2ターミナルにて、国際障害者デーを記念した「HANEDA BLUE WEEK Vol.2」が開催されます。このイベントは、2024年4月に実施された「HANEDA BLUE WEEK」の続編で、11月22日から12月4日までの間、羽田空港を訪れる多くの人々にダイバーシティとインクルージョンの重要性を伝える機会となります。
開催場所は、第2ターミナル5階の屋内展望フロアFLIGHT DECK TOKYOの一部スペースで、展示時間は毎日10時から16時までです。入場は無料で、誰でも参加できるイベントです。キャッチコピーは、「多様性の理解を深めよう」であり、多様な背景を持つ人々が共生できる社会を目指す取り組みが紹介されます。
イベントの特色と展示内容
今回の展示では、特に羽田空港のバリアフリーサービスに焦点を当て、より多くの方々にその実態を知っていただくことを目的としています。加えて、2025年に日本で初開催となる「東京2025デフリンピック」の情報も発信され、視覚と聴覚にさまざまな工夫が施された大会運営の様子も紹介されます。
展示では、日本航空とJALサンライト、ANA婚活フェローズ・ヴイ王子、ANAエアポートサービスなど、各航空会社の取り組みも紹介され、それぞれがどのように障がい者の雇用や職場環境の改善に取り組んでいるのかを知ることができます。特に、JALサンライトでは、障がい者の特性に配慮した職務の創出や居心地の良い職場作りに成功した事例が演示されます。また、ANA系企業では、無理なく仕事ができる環境づくりや、障がい者が活躍する場をどう作り出しているのか、一流の専門家と共に考えた取り組みが展示されます。
東京2025デフリンピックについて
デフリンピックは、聴覚に障がいのあるアスリートのための国際総合スポーツ競技大会であり、次回は2025年11月15日から26日まで開催されます。この大会は、聴覚障がいを持つ選手たちが補聴器を使用せず、手話や視覚的なサインを用いてコミュニケーションを行い、公平な競技が保障されます。約3,000人の選手が70以上の国・地域から集まり、陸上、水泳など21の競技が行われる予定です。特に自転車とサッカーの競技会場は福島県と静岡県に設定されています。
羽田空港の役割と今後の展望
日本の空の玄関口である羽田空港は、さまざまな人々が利用する施設であり、全ての人にとって利用しやすい空港を目指しています。中期経営計画には「人にも環境にもやさしい先進的空港」を掲げており、その実現には多様性と包容力が不可欠です。今回のイベントを通じて、羽田空港はその取り組みを広く表明し、訪れるすべての方々に心地よい空間を提供するための責任を果たしています。今後も多様な人々が集う空間の創出を目指し、より良いサポート体制の構築に努めます。
この機会に、羽田空港を訪れ、ダイバーシティの重要性を実感し、難しさを感じつつも共に生きる社会の実現に向けた取り組みを知ることができる絶好のチャンスです。多彩な展示を通して、これからの社会への理解を深めてみてはいかがでしょうか?