日本の次世代ベンチャーキャピタリスト育成プログラム始動
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、東京都と手を組み、次世代のベンチャーキャピタリスト向けのプログラム「VC Unlocked: Tokyo 2025」を2025年9月29日から開始します。今回のプログラムは、米シリコンバレーを拠点とする国際的なベンチャーキャピタルファーム500 Globalの専門知識とネットワークを活用し、日本の人材にグローバルな視点を教えることを目的としています。参加者の募集が始まったこのプログラムは、世界水準のスキルセットの習得を目指しており、業界での活動において競争力を高める貴重な機会となります。
プログラムの目的と内容
「VC Unlocked: Tokyo 2025」は、日本のスタートアップ投資家がグローバルな視点を持ち、投資に関する理論及び実務を体系的に学ぶための集中プログラムです。このプログラムでは、様々な実践的なセッションを通じて、米国での成功事例や先端的な投資技術を知ることができます。開催日程は、4日間の対面プログラムと1日のオンラインセッションで構成されており、以下のような内容が含まれています。
- - 投資フレームワークの理解と設計
- - ファンドモデリングやポートフォリオ構築
- - スタートアップの評価、ディールフロー管理、キャップテーブル分析
- - タームシート交渉およびフォローオン投資の実習
- - 海外VC・LPとのネットワーク構築
さらに、参加特典として、一部の参加者には米国ベイエリアでの現地プログラムに参加する機会があり、成功を収めている現地の投資家と意見交換を行うことができる予定です。なお、この現地プログラムには渡航費用がかかる点にはご注意ください。
開催概要
このプログラムは、2025年9月29日から10月2日まで、東京イノベーションベースにて実施される予定です。対面セッションは午前9時から午後6時まで行われ、最後のオンラインセッションは10月3日に予定されています。参加言語は英語で、定員は30名から35名程度の想定で、参加費は無料ですが、交通費や滞在費は参加者の自己負担となります。
募集対象
募集対象者には、以下のような条件があります。
- - ベンチャーキャピタル、政府系ファンド、ファミリーオフィスでの3年以上の投資実務経験を持つこと
- - 日本のスタートアップに対して積極的に投資を行っていること
- - 3~5件以上の実行経験がある方
- - 対面およびオンラインの全日程に参加できる方
- - 英語でのコミュニケーションができること(必須)
参加希望者は、2025年8月25日までに申し込む必要があります。書類選考も行われるため、早めに応募することをお勧めします。
500 Globalについて
500 Globalは、運用資産24億ドルを持つマルチステージ・ベンチャーキャピタルで、急成長するテクノロジー企業の創始者への投資を行っています。これまでに3,000社以上の企業の創業者5,000人以上を支援しており、評価額が10億ドル以上の企業は35社以上にのぼります。500 Globalは、業界内における信頼のおけるパートナーであり、プログラム参加者にとっても貴重な資源となるでしょう。詳しい情報は公式ウェブサイトで確認できます。
お問い合わせ先
プログラムに関する質問や詳細な情報は、日本貿易振興機構(JETRO)のイノベーション部スタートアップ課までお問い合わせ下さい。