株式会社トライアイズ(証券コード4840)は、最近の業績動向を受けて、2024年12月期の通期業績予想を上方修正したことをお知らせします。この修正の発表は、2024年6月19日に行われ、同社の成長性と収益性に期待が寄せられる内容となっています。
2024年度業績予想の修正内容
修正された2024年12月期の業績予想は以下の通りです。まず、売上高については942百万円から961百万円に微増し、営業利益は60百万円増加する見込みです。これにより営業損失が見込まれていたものの、わずかではありますが営業利益を計上する見込みです。
修正の背景
業績予想の上方修正の主な理由は、投資事業部門における沖縄リゾート開発プロジェクトの遅れにあります。このプロジェクトは想定を超えた遅延が発生し、当初予測していた2024年12月期の第4四半期への売上高計上が一部2025年12月期に繰り越される見込みとなっています。しかし、この遅延による影響を抑える形で、新たに収益性の高い不動産の販売が業績に寄与することが期待されています。この不動産販売により、投資事業の売上高は415百万円から463百万円に上方修正され、セグメント利益も73百万円から140百万円へと大幅に増加する見込みです。
他事業の見通し
建設コンサルタント事業に関しては、売上高は予想通りに推移する見込みであるものの、原価率の改善によってセグメント利益が65百万円から75百万円に増加すると見込まれています。一方、ファッションブランド事業では、売上高が241百万円から211百万円に減少する見込みです。さらに工場稼働率の低下が影響を及ぼし、原価率が上昇することで、セグメント利益は34百万円から17百万円に減少する見込みです。
結論
このような事情を踏まえると、グループ全体の業績は前回の予測値を上回る見込みです。営業利益の増加により、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益もそれぞれ増加する見通しです。これにより、トライアイズはさらなる成長軌道に乗ることができるのではないかと期待されます。今後、同社の動向には要注目です。