現場従業員の声
2019-12-11 10:01:39
現場従業員の声を届けるための課題とコミュニケーションの重要性
現場従業員の声を届けるための課題とコミュニケーションの重要性
Facebookが実施した「Deskless not Voiceless(デスクがなくても、声は届く)」という調査結果が発表され、企業内での現場従業員と管理職の間のコミュニケーションに関する課題が浮き彫りになりました。この調査では、従業員が抱えているさまざまな問題に焦点を当て、今後の企業運営における重要な示唆を提供しています。
調査の概要
調査は2019年10月から11月にかけて、従業員数が100人以上の企業に勤務する管理職251人と現場従業員1,019人を対象に実施されました。建築、医療、製造など、さまざまな業界の企業が含まれています。この結果は、企業内のコミュニケーションの現状や現場従業員の声がどのように受け取られているかを詳細に示しています。
コミュニケーションのギャップ
調査によると、実に22%の現場従業員がどの部門ともつながりを感じておらず、69%の管理職が現場の価値を理解しているにもかかわらず、実際に現場に出向いたのは41%に過ぎません。このことは、組織内のコミュニケーションが不十分であり、現場の声が届かないという実態を示しています。
さらに、70%の現場従業員が自分の意見やアイデアが会社に反映されていないと感じており、その一方で管理職の52%は発言の場があると考えています。この意識のズレは、企業文化やコミュニケーション手段の不足が原因であることが推測されます。
ブランドの認識
現場従業員の61%はコミュニケーションにギャップを感じており、その多くは本社との連携に難しさを感じています。特に、63%の職場で新しいアイデアを報告したいと思いつつ生かされない状況が見られます。一方で、管理職はアイデアの交換が従業員の士気を高めると信じているものの、実際には44%の従業員しか同じように感じていないことが示されました。
デジタルツールの必要性
デジタルコラボレーションツールの認識は高まりつつありますが、実際の活用率は38%に留まっています。このことから、必要なツールが整備されていないことが、アイデアの共有やコミュニケーションを阻む要因となっていることが明らかです。特に日本では、他国に比べてアイデアを伝えない従業員の割合が高く、必要なデジタルツールを持たない従業員が62%いると回答しています。
まとめ
マックニール・ルーク氏は、「この調査の結果から、現場従業員と管理職の間のコミュニケーションギャップを解消することが重要である」と述べています。特に本社にいない従業員との連携を強化することで、企業文化をより強固にすることができると指摘しています。現場従業員が顧客との重要な接点であることを考えると、その知見や声を企業運営にしっかりと反映させることが今後の成長につながると考えられます。これからの企業は、現場からの声を大切にし、無視されることのない環境を整えることが求められています。
会社情報
- 会社名
-
Facebook Japan株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木一丁目9番10号アークヒルズ仙石山森タワー30階
- 電話番号
-