最近、製造業を対象とするランサムウェア攻撃が急増しており、その影響は深刻です。警察庁の報告によると、製造業は全業種の中で、サイバー攻撃の被害件数が最も多いことが明らかになっています。全体の約3割が製造業に集中しており、特に重要インフラを支える企業が狙われた場合、企業活動の停止だけでなく、国全体や国民生活にも深刻な影響を与えることが懸念されています。
このような中、製造業ではサプライチェーンを通じて、多国籍なデータのやり取りが不可欠です。しかし、取引先のセキュリティが不十分である場合には、データ漏洩や本社システムへの侵入といったリスクが生じます。このため、サプライチェーン全体でのセキュリティ対策の強化が求められています。
経済産業省についても、サプライチェーンの情報漏洩リスクに警鐘を鳴らしており、中小企業も含めたセキュリティ対策の強化を目指した「セキュリティ対策評価制度」の導入が進められています。この制度により、企業は取引先のセキュリティ対策状況を可視化でき、より安全な取引先を選ぶことが可能になります。セキュリティ対策に不備がある企業は、取引から除外されるリスクを抱え、結果的に自社のセキュリティ対策の見直しを迫られることになります。特に製造業では、親会社と子会社間でのデータ受け渡しや取引先が預かるデータの保護が重要です。
最近では「ノーウェアランサム」と呼ばれる新たな脅威も増加しており、情報窃取のための攻撃が容易になっています。これを受け、製造業特有のファイル形式である3DCADデータに対応したIRMソリューション「DataClasys」(データクレシス)の導入が急務となっています。DataClasysは、個人情報のみならず、従来のIRMでは難しいCAD図面や動画データも暗号化する機能を持っており、ランサムウェアによる情報窃取やダークウェブへの公開から大切なデータを保護します。
このような社会情勢の中、製造業の情報システム部門の皆様には、ランサムウェア被害の軽減やサプライチェーン全体での安全なデータ連携を実現したいという思いが強まっていることでしょう。そこで、今後行われるウェビナーでは、こうしたIRMSソリューションを詳しくご紹介します。主催や共催には、株式会社データクレシスや株式会社オープンソース活用研究所などが関わり、参加者にとって有益な情報提供を目指しています。
マジセミは、今後も参加者に役立つウェビナーを企画・開催していく予定です。過去のセミナーの資料や他の募集中のセミナーの情報については、公式ウェブサイトをご覧いただけます。
もし興味がある方はぜひ、この機会にウェビナーへの参加を検討してください。東京港区に位置するマジセミ株式会社では、最新のセキュリティ対策を共有し、製造業が直面する課題についての理解を深める場を提供しています。