日ペルー外交関係樹立150周年記念!石破首相、ペルー日系社会との懇談で未来へ誓う
日ペルー外交関係樹立150周年記念!石破首相、ペルー日系社会との懇談で未来へ誓う
2024年11月17日、第103代内閣総理大臣である石破茂氏は、ペルーを訪問し、現地の日系社会との懇談を行いました。この懇談は、日本人によるペルーへの移住125周年という節目の年に開催され、日ペルー両国の友好関係を象徴する重要なイベントとなりました。
石破首相は、懇談の中で、日本とペルーが150年前、中南米諸国、そしてアジア諸国において初めて外交関係を樹立した歴史的つながりを強調しました。日系社会の皆様がペルー社会に貢献してきたこと、特に新型コロナウイルス感染症の流行時にはペルー国内最大の病床数を確保した「日本人ペルー移住100周年記念病院」の貢献を称賛しました。
また、第二次世界大戦後の日本が困難な時代を過ごした際、ペルーの日系人から多大な支援を受けたことにも触れ、両国間の相互扶助の精神の重要性を訴えました。
現在の世界情勢について、ウクライナ情勢やガザ地区の紛争など、世界各地で続く紛争に触れ、国際協調の必要性を強調しました。APEC首脳会議への参加を踏まえ、各国首脳との会談を通して、相違点を強調するのではなく、協力できる点を見出すことの重要性を訴えました。
石破首相は、日系社会の皆様が125年に渡り、日本とペルーの架け橋としての役割を果たしてきたと評価。日本政府が今後3年間で1000人の中南米日系社会との交流事業を実施する計画を発表し、日本の現状と日系社会の皆様への期待を語りました。日本の人口減少問題にも触れ、日本が自信と誇りを取り戻す必要性を訴えました。
懇談の最後には、ペルー日系社会の更なる発展を祈念し、両国の友好関係が未来永劫続くことを願いました。
石破首相の演説から読み取れるポイント
歴史的つながり: 日本とペルーの深い歴史的関係と、日系社会の貢献を改めて強調。
国際協調の必要性: 世界情勢の不安定さを踏まえ、国際協調と相互理解の重要性を訴求。
未来への展望: 人口減少問題など日本の課題を提示しつつ、日ペルー間の協力関係を強化し、未来への展望を示唆。
日系社会への感謝: ペルーの日系社会の貢献を称え、今後の更なる活躍への期待を表明。
この懇談は、単なる外交行事ではなく、日ペルー両国の歴史と未来を繋ぐ重要なイベントでした。石破首相のメッセージは、両国の友好関係の更なる発展、そして世界平和への貢献への強い意志を示すものでした。