UBE株式会社とセーフィー、ウェアラブルカメラを用いた防災訓練を実施
2024年11月7日、UBE株式会社は、セーフィー株式会社のウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」を活用した防災訓練を実施しました。この訓練は、南海トラフの巨大地震による有毒液化アンモニアの漏出を想定し、災害関係機関との連携を強化し、被害を最小限に抑えることを目的としています。
ウェアラブルクラウドカメラの導入の背景
セーフィーは、映像データを防犯だけでなく、さまざまな業務効率化や状況確認のためにも提供してきました。特に近年では、自治体や公共事業におけるデジタル化(DX)の推進に力を入れています。大雨による河川の氾濫や海水浴場の混雑状況を監視し、各現場の課題解決に寄与しています。
実際に、2023年8月には新潟県村上市での防災訓練において、本部と被災地区との遠隔コミュニケーションを実現しました。また、熊本県では、過去の豪雨災害を受けて、迅速な情報連携が行われています。
UBE株式会社のDX推進
UBEは、企業価値向上のためにDXを基本方針に掲げています。「Smart Factory」や「Digital SCM」といった分野で積極的に技術革新を進めています。特に“安全”を重視し、労働災害の防止に努めています。自社開発の生成AIアプリや定期的な防災訓練がその一環として行われています。
防災訓練の実施内容
今回の訓練には、UBEの宇部ケミカル工場や兵庫県、消防局、警察署などから約200名が参加しました。訓練中、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」は持ち運びやすく、狭所や危険エリアでの情報収集を可能にしました。これにより、現場の状況をリアルタイムで本部と共有することができました。
これまでの訓練では、現場への移動が必要でしたが、「Safie Pocket2 Plus」を通じて遠隔から被災状況を確認し、迅速に初期判断を行えるようになったことは大きな進歩です。また、スタッフ間の状況共有により、組織の協力体制が強化され、スムーズな防災対応に繋がりました。
ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」とは
「Safie Pocket2 Plus」は、手のひらに収まるコンパクトサイズで、最大8時間の連続稼働が可能です。LTE機能を内蔵し、いつでもどこでも映像をクラウドで確認できます。さらに、防水・防塵性能(IP67)を持ち、屋外での使用も安心です。フルHDでのスナップショットや高画質な動体撮影が可能で、ズーム機能も備えています。
このカメラは、爆発や化学漏出のような危険な状況においても、迅速かつ安全な情報収集を可能にするため、今後の防災活動において重要な役割を果たすことが期待されています。これらの新しい技術の導入を通じて、UBEとセーフィーは、さらなる防災対策の強化を進めていくでしょう。