兼松がE&Mの株式取得を発表
2025年3月26日付けで、兼松株式会社が株式会社エレクトロニクスエンドマテリアルズコーポレーション(以下、E&M)の全株式を取得する旨の契約を締結しました。この動きは、半導体業界における競争力を強化し、事業の幅を広げる重要な一歩として注目されています。
E&Mについての概要
E&Mは、シリコンウェハや化合物ウェハなど、半導体の基幹材料であるウェハの調達・販売に特化した商社です。40年以上の歴史を誇る同社は、豊富な専門知識と多様な調達ネットワークを駆使し、多様な顧客ニーズに応える製品を提供してきました。
また、テストウェハの自社ブランドを持つことから、徹底した品質管理と安定供給が特徴です。このような強みにより、半導体業界での確固たる地位を築いています。
兼松の事業とシナジー効果
兼松は、半導体分野における製造および検査装置、保守サービス、包装資材などの販売を手掛けており、E&Mの株式を取得することにより、新たにウェハビジネスを取り込むことができるようになります。これにより、事業の拡張が期待されるだけでなく、兼松グループとのシナジーによって、一層効率的かつ多様なソリューションの提供が可能になります。
さらに、E&Mが持つ専門知識と兼松の広範なグローバルネットワークを組み合わせることで、半導体関連材料や次世代の有望な材料の調達に新たな道が開かれ、多様なビジネスチャンスを創出することが期待されています。
中期経営計画「integration 1.0」と今後の展望
兼松は、中期経営計画「integration 1.0」を掲げ、その中で「提供価値の拡充」を重要な施策の一つと位置づけています。この戦略に基づき、同社は今後も自社の強みを活かし、事業の拡大や付加価値の獲得を積極的に推進する方針です。
E&Mの基本情報
- - 会社名: 株式会社エレクトロニクスエンドマテリアルズコーポレーション
- - 本社: 兵庫県芦屋市船戸町11-11
- - 営業所: 東京営業所、岡山営業所
- - 代表者: 代表取締役 浦上新一郎
- - 設立: 1981年12月2日
- - 事業内容: 半導体電子材料・部品・機械の国内および海外輸出入販売
- - URL: https://eandmint.co.jp
この取得により、兼松は半導体事業における存在感をさらに高め、ますます多様化する市場に対応していくことでしょう。