ぬま大学最終報告会:地域活性化の未来を担う若者たちの活躍
2024年11月17日、宮城県気仙沼市で開催された「ぬま大学」の最終報告会で、大きな話題が生まれました。気仙沼市の地域活性化を担う人材育成を目的としたこの事業で、2名の受講生が栄えある賞を受賞したのです。
市長賞を受賞したのは、認定NPO法人Cloud JAPANスタッフの政岡香凜さんです。彼女の受賞テーマは、自然体験を通して子育て世代の豊かさを育む宿泊施設「ヒビノクラシ」の設立計画。気仙沼市の資源を活かしたユニークなアイデアと、実現への強い想いが高く評価されました。政岡さんは、自身の経験や地域への深い理解を基に、具体的な計画を提示。審査員や市民からのフィードバックを参考に、来春のオープンを目指し準備を進めています。
一方、
共感賞を受賞したのは、ふるさとワーキングホリデーを経て気仙沼市に移住した甲斐景都さんです。若手漁師として活動する彼女は、生産者と消費者を繋ぐ活動に情熱を注いでいます。困難な状況でも「楽しい!」という気持ちを忘れず、ひたむきに努力する姿勢が、聴講者たちの共感を呼びました。
「ぬま大学」と「ふるさとワーキングホリデー」の連携
今回の受賞は、気仙沼市の地域活性化における「ぬま大学」と「ふるさとワーキングホリデー」の連携効果を象徴する出来事と言えるでしょう。2021年度から開始された「ふるさとワーキングホリデー」は、これまで24名の参加者を迎え、そのうち12名が「ぬま大学」にも参加。関係人口の創出と地域再生に大きく貢献しています。
Cloud JAPANが運営する気仙沼ゲストハウス「架け橋」は、「ぬま大学」受講生のアクションプランの実行場所としても活用されており、関係人口創出を支援する拠点としての役割も担っています。
受賞者たちのコメント
市長賞を受賞した政岡さんは、「温かい応援に感謝し、地域への貢献を誓います。事業の成功に向けて努力を続けたい」と力強く語りました。共感賞を受賞した甲斐さんは、「漁業への情熱と、気仙沼市への貢献を続けたい」と決意を述べました。
Cloud JAPANの田中惇敏代表理事は、自身も「ぬま大学」の卒業生であることを明かし、「今後も「ぬま大学」の卒業生を支援し続けたい」と語りました。
今後の展望
「ぬま大学」は、地域課題の解決に挑む若者たちの育成を続け、気仙沼市の更なる発展に貢献していくことでしょう。政岡さん、甲斐さんをはじめとする卒業生たちの活躍は、地域全体の活気と未来への希望を象徴するものです。彼らが築き上げる未来に、大きな期待が寄せられています。