株式会社大直の新素材がパリで注目の的に!
日本の伝統的な技術とサステナブルな素材が見事に融合した新たな挑戦が、2025年2月にパリで開催される「プルミエール・ヴィジョン・パリ」にて実現します。大直は、この名高いファッションテキスタイルの見本市で初めての出展を果たし、注目を集めています。
出展の意義と背景
「プルミエール・ヴィジョン・パリ」は、世界中のトップテキスタイルメーカーが集結し、新たなトレンドを発信する重要な場です。今年のメゾン・デクセプションは特に限られた24社のみが参加できるエリアでの出展となり、期待が高まっています。大直が誇る新素材「NAORON(ナオロン)」に関する展示アイテムは、日本が誇る伝統工芸と最新の技術を融合させたものであり、多くの来場者に新しい価値を提供することになるでしょう。
NAORON素材について
大直が開発した「NAORON」は、再生ペットボトルを原料としたポリエステル繊維を使用しています。この素材は柔らかく、優れた強度を持ち、耐水性にも優れています。再生ポリエステル繊維を採用することで、多様なテキスタイル加工が可能となり、ファッションマテリアルとしての可能性を大いに秘めています。
日本の職人技が織り成す新たな素材 「NAORON+」
「NAORON」に独自の加工を施した「NAORON+」は、日本の職人による加飾加工が施された珍しい素材です。特に京都の伝統工芸を活かした金銀箔押しや、友禅染めなど、各地の職人技が集まり、革製品に似たエンボス加工によるアニマルフリー素材としての位置付けもされています。
サステナビリティへの取り組み
近年、動物愛護や環境への配慮として革製品の代替素材が求められています。「NAORON+」は、そのニーズに応え、革に似た見た目や質感を持ちながら、環境負荷を低減する素材として注目されています。日本の和紙の良さを生かしながら、持続可能な製品開発を進めています。
プルミエール・ヴィジョン・パリの特長
この見本市は1973年に設立され、現在ではファッションテキスタイル界で最も影響力のあるイベントとされています。年に2回開催され、世界中から1,200社以上の出展者と約30,000人の来場者が集まる国際的な場であるため、ここでの発信は業界全体に大きな影響を与えます。
特に「メゾン・デクセプション」エリアは、伝統的な職人技を持つ小規模メーカーによるユニークなクリエーションを展示する特設エリアであり、大直が選ばれたことは特別な喜びと言えるでしょう。
大直の未来へのビジョン
大直の代表者は、「出展の際に主催者からの『Good timing!』という言葉に感激した」と述べています。また、日本古来の和紙の魅力を生かしつつ、現代の暮らしに合わせた素材開発を行う必要性についても言及しました。和紙の風合いを保ちながら再生プラスチック繊維を取り入れることで、ファッションに適した新たな表現が実現可能になるとしています。
大直の出展が、伝統と革新の融合による新たな創造的な成果を生むことを期待しています。
会社情報
株式会社大直は、山梨県に本社を構え、千年の歴史を持つ和紙の産地に根ざした企業です。和紙製品の製造を中心に、サステナブルな製品開発に取り組んでおり、今後も新たな挑戦を続けていきます。